元号の決め方・ルールは?候補選びや誰が決めるのかが3分で分かる!
この記事では元号の決め方やルール、候補選びの手順や最終的に誰が決めるのか?などについて3分で分かるようにご紹介していきたいと思います。
天皇陛下の退位(2019年4月30日)に向けて、新元号の制定の準備が着々と進められています。
30年ぶりに変わる元号。
慣れ親しんだ「平成」は31年の4月30日までで、5月1日からは新元号になります。
ちなみに「平成」から変わる「新元号」については2019年4月1日に閣議決定されて、公布し公表されるそうです。
どのような新元号になるのか?
・・も非常に気になりますが、そもそもこの元号はいったい誰がどのように候補を選出して、いつどのように最終決定するのかについても注目されています。
では前置きはこのくらいにして、早速、元号についてくわしく見ていくことにしましょう!
元号の決め方・ルールは?
さて、新しく制定される新元号について、いったいどのような決め方をするのでしょうか?
元号という歴史的にも重要な位置づけの制定については何かしらの法的な基準があるように思われますが、実はそのような法的なしばりはないそうです。
その代わりに元号の決め方、ルールに関するガイドラインは存在するのだとか。
そのガイドラインが作られたのはさかのぼること1979年。
大平内閣時代に作成された閣議報告書「元号選定手続き」です。
この手続きに元号の決め方・ルールがまとめられているそうです。
その一部を抜粋してご紹介すると・・
1.国民の理想としてふさわしいような意味を持つもの
2.漢字2文字であること
3.書きやすいこと
4.読みやすいこと
5.これまでに元号又は諡として用いられていないこと
6.俗用されていないこと「国立公文書館デジタルアーカイブより」
また上記以外にもいくつか決め方の基準があるらしいです。
例えば・・
◎今まで使われた元号の「明治」「大正」「昭和」「平成」のイニシャル「M」「T」「S」「H」が頭文字となるような元号はNG。
◎元号は中国の古典に記載されているものから採用する。
などのルールです。
さらに平成から変わる新元号について政府が出している基準は、元号の1文字が15画を上限とするなじみやすい漢字を使うという方針で検討しているのだとか。
このように細かいルールが元号を決めるために存在しているのです。
まあ確かに基準がないとバラバラの方針で元号が作られてしまいますからね。
では、この基準・ルールを踏襲した上で、元号の候補選びはどのような手順で進んでいくのでしょうか?
次にその詳細についてみていきたいと思います。
候補選びはどのような手順なのか?
上記で示した元号を決める手順を踏襲して作成していく中で、複数の候補が生まれますが、そもそもこの候補を作る人、そして作られた候補を選ぶ手順はいったいどのように執り行われるのでしょうか?
まず、候補を考案・作成する人たちは「首相」が選定します。
この人数は「若干名」だとか。
そして首相が選んだこれらの考案者たちは正式に首相から元号候補の考案・作成を依頼されます。
この際、2~5個くらいの候補名の提出が求められるそうです。
そして、これらの候補は内閣法制局長官にもお伺いを立てて、その意見も踏まえた上で官房長官が絞った数個の候補案を首相に報告します。
その後は、各界の有識者が集まって考案された元号候補をテーブルの上に乗せて意見を求めます。
・・・
という流れで、元号の作成基準を元に考案者が候補をつくり、内閣法制局長官、首相、そして各界の有識者たちの意見も取り入れるという幾重にも協議を重ねたうえで候補を絞りこんでいきます。
ではこの後、誰が最終的に元号を決めるのか?について見てみましょう。
最終的には誰が決めるのか?
考案者がいくつかの候補作成⇒内閣法制局長官、首相⇒有識者・・という流れを経て絞り込まれた元号候補案は、次に衆参両院の議長・副議長の元に持ち込まれます。
そして、衆参両院の議長・副議長がこれらの候補を見て1つに絞ります。
その後に新元号を定める政令を閣議決定します。
そしてすぐに現天皇が「国事行為」という形で署名して、正式に新元号が公布されるのです。
このように新元号については誰か1人によって最終決定されるというものではなく、衆参両院の議長・副議長が1つに絞る⇒閣議決定⇒現天皇の署名⇒公布という流れで権限がある人たちが複数名で順に手続きをして最終的に新元号が決定されることになるのです。
さて、参考情報となりますが、平成⇒新元号に変わる新しい元号については、菅義偉官房長官が2月8日の記者会見で方針を公表しました。
「新たな元号が広く国民に受け入れられ、日本人の生活の中に深く根ざしていくものになるようにしたい」(Yahoo Japanニュースより)
ということです。
しかし・・
実は「昭和」から「平成」に元号が変わった30年前、多くの国民が新しい元号の「平成」について「なじみがない」「なんだか違和感がある」などあまりいい意見がなかったそうです。
でも新元号はどこにも使われていない組み合わせのことばを使うので違和感を伴うのは当然だと思います。
その証拠に30年間も続いた「平成」は今や国民にはすっかりおなじみになりましたからね(笑)
「昭和」もそうですね。
ですので「平成」から分かる新元号についてはしばらくは違和感満載だと思いますが1~2年ですぐに慣れるでしょうね。
まとめ
ここまで元号の決め方やルール、候補選びの手順や最終的に誰がきめるのか?などについてご紹介してきましたが、平成が幕を下ろして新たな新元号が誕生する2019年はこの「元号」が今まで以上に注目される年になりそうですね。
なんせ元号ってそんな頻繁に変わるものではありませんし、いったん決まってしまえばあらゆる場面で使われるいわば日常生活の一部になるものですからね。
半世紀に1度くらいしか変わらないような「元号の変更」の年にこうして立ち会えること自体が非常に貴重なことだと思います。
歴史の1ページを刻む重要な新元号が生まれる年、2019年をじっくりと味わい、次の2020年、2021年に向かって新たな気持ちで歩んでいきたいと思います。
お読みいただいている皆様もこの元号が変わる年をじっくりと味わってくださいね。
・・・
この記事は以上となります。
ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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