七つ屋志のぶの宝石匣の第3巻ネタバレ&感想!坂本が持つ赤い石の正体は?
この記事では「七つ屋志のぶの宝石匣」の第3巻のネタバレ・感想をお届けします。
志のぶの石友だちで貴子に片想いしている古河は鉄鉱石集めが趣味の地味な自分に自信が持てず、貴子に声をかけることも出来ない。志のぶは古河の恋を応援しようと、顕定に頼んで貴子を鉱物ショーに連れて来てもらうのだが…?!
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「第2巻:一征に鷹臣は勝負を挑まれ・・」
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「七つ屋志のぶの宝石匣」第3巻のネタバレ
鉱物マニアの石友達、古河憲政に紫色の蛍石を見せてもらいその美しさに見とれる志のぶ。
片想いの女性にも見せることを勧める志のぶだが、古河は彼女が好きなのは宝石で鉱物ではないと言って顔を伏せる。
古河の片想いの相手は、大学の同級生で秋元家の長女貴子。
しかし地味な自分では貴子に似合わないと声をかけることも出来ないでいた。
古河の恋を後押ししたい志のぶに頼まれた顕定は、貴子を鉱物ショーに連れて行く。
希少石を見に行こうとした貴子はアニトサイトに目をとめると、同じくアニトサイトを見に来た古河と鉢合わせする。
以前からバレエ公演や宝石展で古河を見かけていた貴子は自分と古河の趣向が似ていることに気づき、鉱物の素晴らしさを語る言葉に耳を傾ける。
予想以上に高価なアニトサイトに驚く貴子に購入するのかと尋ねられた古河は大学生の身分では分不相応だと答える。
財閥の創業家で古河商事の御曹司である古河の謙虚な態度に好感を覚える貴子。
話が弾む二人を見て、顕定を促しそっと会場をあとにする志のぶだった。
数日後古河家の別邸に招かれた志のぶは、長年古河家を担当した講談デパートの外商長尾のために開かれたサプライズパーティーに参加していた。
長尾は鉱物探しを兼ねた山登りが趣味で、志のぶの亡き祖父とも親交があり、誠実な人柄で古河家から厚い信頼を寄せられていた。
古河家の人々は定年間近の長尾の引退を惜しむが、長尾は自分の代わりにと後任の江口を紹介し、猫が好きで今はDIYにハマっている憲政の母、千里子は江口に猫型のドアの取っ手を注文する。
数日後古河家を訪問した江口は、同じく古河家を訪れた顕定と遭遇し、顕定が古河家を訪問する理由を問い詰める。
江口は若手のホープで勉強熱心だが自分の能力を過信しており、自分より年下なのに優秀で多くの顧客を持つ顕定を天敵扱いしていた。
赤い石の手がかりを求めて、秋元夫人に無理やり紹介してもらった顕定だが、江口には古河社長に千里子夫人の指輪を見繕うよう依頼されたとごまかす。
江口は宝石なら自分の方がセンスが上だと猛アピールし、千里子は自分の前でやり合う二人に注文を出した。
それぞれ一つだけ千里子に似合うと思った黄色い宝石の指輪を持って来ること、二人のうち気に入った方を購入するというのだ。
江口と勝負することになった顕定は悩んだ挙げ句、志のぶに相談することに。
予想外の提案に唖然とし、全力で否定する顕定だが、志のぶの意見を信じた時は必ず良い方向へ行ったことを指摘され、抵抗できなくなる。
そして約束の日。
大きなイエローダイアモンドの指輪を用意した江口に対して、顕定が出したのはクリソベリルキャッツアイだった。
思わず吹き出す江口をよそに、猫好きな千里子は金目がくっきり出ている希少な指輪を一目で気に入りキャッツアイに即決する。
あっけなく敗れた江口はデパートに戻り激しく落ち込むが、その姿を見て安心したと語る長尾の「お客様の心に寄り添うこと」という言葉を噛みしめて反省するのだった。
そこへやって来た千里子は長尾を連れ出し、デパート内を案内してもらう。
一方顕定はお礼を要求する志のぶに付き合わされ、デパ地下に来ていた。
買い物をする顕定達の後ろを通りがかり、店員が呼ぶ顕定のフルネームを耳にした長尾は驚いて顔色を変える。
数日後、顕定に会うため倉田屋を訪れた長尾は23年前に顕定の母に注文されていた品物を届けに来たと告げる。
顕定の産着を用意したのが北上家の御用聞きになって初めての仕事だったと語る長尾は、その5年後に神隠しのように北上家の人々が消えたことに愕然としたという。
担当していた時に北上家の異変を感じなかったかと尋ねる顕定に、長尾は顕定の父の友人が、北上家にある幸運の赤い石について尋ねていたことを伝える。
長尾からその男性が宝石通販会社の名物社長坂本万太郎だと聞いた顕定は、接触する手だてを探り、坂本が講演会を行うという情報を掴むが、そのチラシには「幸運の赤い石を手に入れた」という一文が載っていた。
鷹臣を訪れた顕定は、自分の言うことに従わず志のぶが鷹臣のアトリエに出入りし赤い石について尋ねていることや、志のぶを石探しに加えるべきと言う鷹臣に腹を立て、一人でやると啖呵を切りアトリエを出て行く。
その夜アパートにいる顕定に、お守りだと言って祖父のレッドベリルを渡す志のぶは、顕定の手に触れた石が悪い「気」を放ったことを心配する。
坂本の講演会に出向き声をかけようとした顕定だが、妻のスキャンダルを取材に来たマスコミが撮影する坂本と共にカメラに撮られテレビに顔が出てしまう。
安易な行動で大切なものを失う可能性を説き、自分や志のぶを信用しろと諭す鷹臣の言葉に、軽率な自分を反省する顕定。
顕定に坂本が持っている幸運の赤い石を探る方法を相談された鷹臣は虎徹に連絡を取る。
坂本と知り合いで赤い石を買った時にも一緒にいたと言う虎徹は写真を送り、石はレッドスピネルだと説明した。
坂本に接触するまでもなく判明した事実にガックリする顕定だったが、鷹臣は4才の顕定の記憶だけで、写真もなく石の種類すらわからない赤い石についての確かな情報がもっと必要だと語る。
顕定も自分が見たと思っている鳥のインクルージョンが、記憶違いではないかと不安になるが、鷹臣に焦るなと励まされる。
一方志のぶは顕定に預けていた祖父の赤い石の「気」が戻っていることに安心する。
祖父が手に入れた日にやって来た顕定と共鳴する不思議なレッドベリルを見つめて、顕定が求める幸運の赤い石について考え込む志のぶだった。
第4巻につづく・・
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「第4巻:バブルを忘れられない真弓は・・」
バブルを忘れられない真弓は・・
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「七つ屋志のぶの宝石匣」第3巻の感想
北上家の赤い石の行方を追う顕定と、顕定を心配する志のぶの奮闘が描かれる第3巻です!
北上家を外商として担当していた長尾から、父の友人が「幸運をもたらす赤い石」を話題にしていたと聞いた顕定。
それが宝石通販会社を経営している坂本だと知り、なんとか彼に接触する手だてを考えますが、鷹臣に相談しようとアトリエを訪ねると、そこには志のぶの姿が。
志のぶは顕定と鷹臣が赤い石を探していることを知り、詳しい話を聞こうと鷹臣に尋ねていたのです。
自分の言うことを聞かずに鷹臣のもとへ出入りする志のぶや、志のぶの能力を石探しに使うべきと言う鷹臣に怒った顕定は、一人でやると宣言してアトリエを出て行きました。
結果的に失敗して安易な行動を鷹臣に叱られるのですが、幼い頃に苛酷な体験をした顕定は再び大切なものを失うことを恐れ、自分の目的に志のぶを巻き込みたくなかったのです。
一人で悩み焦りそうになる顕定を、鷹臣は励まし、自分や志のぶを信用しろと諭します。
顕定よりも率直に志のぶの能力を認める鷹臣は、石探しに志のぶを加えるべきと考えているようですが、志のぶを利用しようとしているのではなく何か考えがありそうです。
そしてこれまで名前しか出てきていない虎徹ですが、どうやら宝石のバイヤーであることが明らかになりました。
タイやスリランカで宝石を買いつけているらしく、顕定の求めていた坂本の情報をすぐ提供してくれますが、ちょっとうっかりミスもするような感じで、いったいどんな人物なのか気になるところです。
肝心の赤い石についてもまだまだ謎だらけで、そもそも石の種類すら特定出来ていない上に、手がかりは顕定が4才の頃の記憶だけなのですから、たどり着くまでには時間がかかりそうです。
志のぶを巻き込みたくないと思う顕定ですが、彼女の能力はかなり役に立ちそうですし、もう一つ気になるのが志のぶが顕定に持たせている亡き祖父のレッドベリルの存在です。
志のぶ曰く、顕定と共鳴する不思議な石だそうで、この石が何かのヒントをもたらしてくれるかもしれません。
今回もベニトサイトが結びつけた恋やキャッツアイでお客様の心に寄り添う大切さを知った若手外商など様々な石が絡んだ展開で楽しませてくれました。
北上家の赤い石の行方と同様、人情味のあるストーリーを楽しみにしながら次巻へ続きます!
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以上で「七つ屋志のぶの宝石匣」第3巻のネタバレ・感想を終わらせていただきます。
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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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