七つ屋志のぶの宝石匣の第2巻ネタバレ&感想!一征に鷹臣は勝負を挑まれ・・
この記事では「七つ屋志のぶの宝石匣」の第2巻のネタバレ・感想をお届けします。
「幸運をもたらす赤い石」が有馬家にあるという情報を鷹臣から聞いた顕定は、秋元夫人を介して有馬家を尋ねるが、目当ての石はなく、海外留学に行ったまま戻らない息子の一征が持ち逃げしたと言う。
手がかりとなりそうな石の行方を必死に追う顕定は…?!
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「七つ屋志のぶの宝石匣」第2巻のネタバレ
鷹臣からの情報で「幸運をもたらす赤い石」を有馬家が所有していると知った顕定は、顧客の秋元夫人を介して、持ち主である有馬家の夫人満津子を訪問する。
政治家一族である名家の有馬家だったが、三年前に当主が亡くなり、長女富子の婚約が破談になるなど不幸が続いており、富子は弟の一征が幸運の石を持ち去ったせいだと嘆く。
鷹臣の店にやって来た顕定は、遊びに来ていた志のぶには聞こえないように一征の所在を鷹臣に尋ねる。
鷹臣は顕定に赤い石を入れたキューを持つ一征の写真を見せて、一征がイギリスでスヌーカーのプロ選手として活躍していることを教える。
そこへ帰国した一征が訪れ、鷹臣に自分との勝負を持ちかけ、了承した鷹臣がキューを見せろと言うと、自分に勝てば見せてやると答えた。
鷹臣と一征は幼なじみで、一緒にイギリスへ留学し、さらに鷹臣もスヌーカーのプロとして活躍していた。
しかし突然ジュエリーデザイナーに転身した鷹臣の選択に納得がいかず、決着をつけに来たのだった。
二人の勝負は引き分けに終わったが、鷹臣がスヌーカーを忘れていないことに満足した一征は赤い石を顕定達に見せる。
しかしその石にも鳥のインクルージョンはなく、またも赤い石探しは空振りに終わる。
鷹臣は一征に母の満津子が心配していることを告げ、顕定も赤い石を姉の富子に返すことを勧めた。
一部始終を見ていた志のぶは、顕定と鷹臣が赤い石を探していることを知ったものの、二人の関係についてはわからず、鷹臣に尋ねるのだがスヌーカーになぞらえて上手くはぐらかされてしまった。
それから数日後、倉田屋と同じ町内にある伊崎不動産の信子お婆ちゃんが亡くなり、お通夜の席は遺産相続で揉めていた。
一年前にお爺ちゃんが亡くなった時も相続問題で散々争った伊崎家の戦いはもはや町内会の名物となったが、今回は長女の愛子と妹のつぐ美に加えて弟の嫁の明子まで参戦していた。
嫁に勧められて終活をした信子おばあちゃんは、愛子にレッドトルマリンを、つぐ美にはバイカラートルマリンを、息子の嫁である明子にパライバトルマリンを残していたのだが、明子のものだけが高価であることに不満が収まらない娘達が騒いでいたのだった。
町内会の人々の間では、子供の頃から強欲でわがままな姉妹よりも、いい嫁と評判の明子がパライバを受け取ることが当たり前といった空気で、パライバトルマリンがお爺ちゃんからの贈り物だということを生前の信子お婆ちゃんに聞かされていた志のぶの証言もそれを後押ししていた。
しかし遺言書を残さずに亡くなったお婆ちゃんの意思が確認出来ない以上は、明子が相続することを絶対に認めないと息巻く姉妹。
そこへ仕事で遅れた志のぶの叔父の保が焼香に訪れ、またしても相続で揉めている姉妹に呆れて、亡くなった信子おばあちゃんの遺影に娘の教育を間違えたなと語りかける。
それを聞いた町内会の皆も口々に二人の娘が信子おばあちゃんに甘やかされて育ったことを笑いながら話し、愛子が赤い服を、つぐ美には緑やピンクのカラフルな服をよく着せていたことを語り合う。
明子は涙ぐみながら、三人の子供にそれぞれの好きな色のトルマリンを残した信子おばあちゃんの思いを伝え、それを聞いた愛子とつぐ美は自分達のために母が残したジュエリーを思い出と共に身につけた。
ようやく収まった相続争いに安心した志のぶは、顕定に「残された石には何かしらメッセージがある」と語る。
その言葉に思うところのあった顕定は、蔵に保管していたアンティークリングを鷹臣のもとへ預けようとする。
アンティークリングは行方不明となっている顕定の叔父のものだが、志のぶを巻き込みたくない顕定は鷹臣に固く口止めする。
一方志のぶは祖父が残したレッドベリルを眺めていた。
それは顕定が倉田屋に初めて来た日に祖父が手に入れた不思議な石だった…。
第3巻につづく・・
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「第3巻:坂本が持つ赤い石の正体は?」
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「七つ屋志のぶの宝石匣」第2巻の感想
北上家の赤い石を追う顕定達の奮闘を描いた第2巻です!
鷹臣から有力な情報を得た顕定は、秋元夫人の紹介で「幸せをもたらす赤い石」を所有する有馬家を訊ねます。
しかしこの有馬家は政治家一族の名家であるにも関わらず、当主が亡くなり、長女の婚約は破談、家計も傾きつつあるという不幸の連鎖に襲われていました。
長女の富子は、その理由を弟が「幸せをもたらす石」を持ち去ったからだと思い、結婚も諦めて自暴自棄になっていました。
その弟というのが鷹臣の幼なじみの一征です。
海外留学に行ったきり帰って来ないという一征ですが、イギリスでスヌークのプロになり活躍していたようでした。
スヌークというのは世界的に最も競技人口の多いキュー競技ですが、実は鷹臣も三年前までイギリスのプロ選手として活躍していたようです。
鷹臣は一征のキューに入れている赤い石を見るために、現在上位リーグで活躍中の一征とスヌークで勝負するのですが、競技から引退して三年経つというのに現役のプロ選手と互角に戦うのですから、相当な腕前だと見て間違いないと思われます。
二人の勝負は引き分けに終わりますが、顕定に劣らず鷹臣の過去も謎が多く、なぜ突然ジュエリーデザイナーに転身したのか、顕定との出会いや関係性についても気になるところです。
さて、顕定は一征に許可をもらって赤い石を鑑定しますが、有馬家の石も顕定が探している北上家の赤い石とは別物でした。
さらに志のぶの見立てでは普通の「気」だそうで、特に幸せをもたらすような特別な石ではなかったようです。
しかしこの石さえあれば不幸にならなかったと思い込んでいる富子の手に戻れば、少しは前向きになれるかもしれないと考えた顕定は、富子に返すよう一征に勧めるのでした。
知らぬが仏で、思い込みが力を与えてくれることもあるので、顕定の助言は富子にとっても一征にとっても間違っていないと思われます。
今回の赤い石探しも空振りに終わりましたが、顕定の叔父がアンティークリングを残して行方不明になっていることが判明しました。
家族離散の謎を追う顕定には、赤い石だけでなくアンティークのジュエリーも手がかりとなりそうで、これからの展開が気になります。
次回はどんな宝石やアクセサリーが登場するのかも楽しみです!
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以上で「七つ屋志のぶの宝石匣」第2巻のネタバレ・感想を終わらせていただきます。
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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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