七つ屋志のぶの宝石匣の第1巻ネタバレ&感想!老舗質屋の宝石ドラマ開幕!

2018年11月17日

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この記事では「七つ屋志のぶの宝石匣」の第1巻のネタバレ・感想をお届けします。

あの大ヒットマンガ『のだめカンタービレ』の作者が老舗の質屋を舞台に描く人情ミステリー!?

幼い頃に一家離散して質屋に預けられた由緒正しい名家の御曹司、北上顕定と、顕定が預けられた質屋の孫娘で石から人間の「気」が見える女子高生倉田志のぶ

が、石に絡んだ数々の人間模様を解決するヒューマンドラマ開幕!

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「七つ屋志のぶの宝石匣」第1巻のネタバレ

東京下町で老舗質屋を営む倉田屋。

店主の倉田が閉店間際の店で手に入れたばかりのレッドベリルを眺めていると、上品な年配女性が訪れ、連れていた孫を質に入れたいと頼まれる。

常識外れの申し出に戸惑う倉田だったが、広げられた家系図を見てその女性が北上章子だと気づく。

章子の実家北上家は歴史に名を残す名家で、その令嬢である章子は倉田達の憧れの女性だった。

章子は事情を尋ねる倉田に一族は離散したとしか答えず、必死な面持ちで北上家の跡取りである孫の顕定を預かってほしいと頼み込む。

憧れの人の頼みとあって引き受ける倉田だが、期限を三年とし、それを過ぎたら自分の孫娘と婚約させることを条件とした。

そして時は流れ…。

倉田屋で育った顕定は独立し、フランスに本店を置く老舗ジュエリー店デュガリーの外商として豊富な知識と端正な容姿で幅広い顧客から絶対の信頼と熱狂的な人気を得ていた。

顕定が宝石に関係した仕事に就いたのは記憶に残る赤い石を探すためだった。

それは顕定の一族に伝わる護り石だが、覚えているのは翼を広げた鳥が内包されていたことだけ。

離散した家族の手がかりを掴むため、顕定は宝石の外商となり石の行方を追っているのだった。

ある日顧客の依頼で秋元家の長女貴子の誕生パーティーに同行した顕定はダイアを鑑定して欲しいと貴子の母である秋元夫人に依頼される。

一旦は断る顕定だったが、強引に押し切られて引き受けることになり一晩預かることに。

倉田屋に持ち帰り顕微鏡で確認した顕定はダイアを天然ものだと判断するが、そこにいた倉田屋の孫娘,志のぶにあっけらかんと合成ダイアだと言われる。

志のぶは倉田屋に預けられた顕定の婚約者となった女子高生で、離婚した母百合江と一緒に一年前から倉田屋で暮らしていた。

二年前に亡くなった祖父の代わりに家業の質屋で宝石の買取を担当しているが、石に宿る人間の「気」が見えると言う。

ダイアについて「地球の息吹を感じない」とわけのわからないことを言う志のぶに呆れる顕定だったが、念のためさらに詳細な鑑定をするべく研究所に持ち込むと、最新のCVD合成ダイアだという結果が出る。

翌日、鑑定結果を伝えられても動揺を見せない秋本夫人に自分が試されていたと悟る顕定。

専門の鑑定士が驚くほど高いクラリティの合成ダイアの出所を尋ねる顕定を、飄々とかわす秋本夫人に引っかかるものを感じるが、これで秋本家への顔つなぎが出来たと一旦引き下がることにする。

ある日学校でピンクダイアを持っていた同級生に声をかけた志のぶは、事情を尋ねた途端に逃げ出した彼女の名前が秋元摂子だと思い出す。

その頃ダイアの出所を聞こうと再び秋元家を訪れていた顕定だが、相変わらず秋元夫人はのらりくらりとかわすだけで答える気はないようだった。

ダイアを諦め、本来の目的である赤い石を探すために口実をつけて夫人の指輪のコレクションを見せてもらえることになったが、突然「ピンクダイアがない」という秋元夫人の絶叫が轟く。

その夜倉田屋に戻った顕定に秋元家での一件を聞いた志のぶは摂子が持ち去ったものだと気づき、翌日学校で事情を聞くと、なんとそもそものきっかけは顕定だとわかる。

知人の家で見かけた顕定に憧れていた摂子は、その姿を写真に収めていたのだが、それを見た姉が顕定に一目惚れし、身に着けると恋愛成就100%と豪語するピンクダイアでデートに誘おうと目論んでいるのを知って思わず隠してしまったのだという。

まるで外国の王子様のような顕定を姉に汚されたくなかったと語る摂子の言葉に、素の顕定を知る志のぶは噴き出しそうになるが、それを堪えて摂子に顕定とのデートを勧めると、地味な自分にはピンクダイアも顕定も似合わないと呟く摂子。

一計を案じた志のぶは摂子を倉田屋に呼び出すと、母の百合江にメイクを施され美しく変身させた摂子を顕定に引き合わせる。

志のぶは摂子にコンプレックスなど感じなくていいと励ますが、宝石になぞらえて天然でも人工でも美しさは人の価値観次第と語る顕定の言葉に、自分磨きに精を出す姉をバカにしつつも羨んでいた自分に気づいた摂子は、母と姉に本当のことを話してピンクダイアを返そうとする。

顕定と共に帰宅し、こっそり持ち出したことを謝る摂子の思いを知った貴子は、自分は家宝の指輪をもらうからピンクダイアはあげると言う。

秋元家の家宝である宝石は赤い石のはずだが、貴子の指にはめられているのは緑色…

その宝石は光によって色を変えるアレキサンドライトで、顕定が探している石ではなかった。

ピンクダイアが手元に戻り礼を言う秋元夫人に、顕定は友人の有馬を紹介して欲しいと頼む。

秋元夫人を自分の目的のために必要な人物だと考えた顕定は手の内を少しだけ明かすことにしたのだった。

その後志のぶは倉田屋の蔵で顕定が「虎徹」という名の人物と電話で怪しげな会話を交わすのを聞いてしまう。

蔵にあったはずの台帳が消えていることに気づいた志のぶは、顕定が持ち出したと思い、倉田屋の裏のアパートで独り暮らしをしている顕定の部屋に駆け込むが、そこにいたのは見知らぬ男性で、志のぶは彼が「虎徹」ではないかと考える。

次の日学校で摂子に指輪を見せられた志のぶは、派手ではないが素敵な「気」を感じる指輪を買ったという宝石店に興味を持ち、摂子と一緒に行ってみることに。

店にあるアンティークのアクセサリーを見ていた志のぶに声をかけてきたのは顕定の部屋にいた男性だった。

男性は宝石店HALULUのオーナー兼ジュエリーデザイナーの久世鷹臣と名乗り、顕定とは宝石好き仲間だと言う。

虎徹ではないと知った志のぶは鷹臣の店にあるアンティークについて、とても「気」の状態がいいと語り、鷹臣は志のぶの話に興味を持つ。

その頃倉田屋に持ち込まれたアンティークのレリックを見て、昔北上家から倉田屋に預けられたものだと気づいた顕定は、出所を探るために売り主に預り証を書かせて一旦預かることにする。

帰宅した志のぶがレリックが真っ黒の「気」を放っていると言うのを聞いて、預り証の住所を確認しに行くが、そこは全くのデタラメだった。

盗難品である可能性が高くなり、出所がわかれば北上家の財産の行方を探す手がかりになると思った顕定が倉田屋に戻ると、そこに鷹臣が来ていた。

志のぶが鑑定のためにアンティークの専門家である鷹臣を呼んだことを知った顕定は二人が知り合いだと聞いて目をむいて驚く。

志のぶは、鷹臣がレリックを手に取った途端に黒い「気」が消えるのを見て驚くがそれに気づかない鷹臣は偽物だと断定する。

翌日レリックを売りに来た男はあらかじめ顕定が呼んでいた刑事のしょーちんに逮捕された。

顕定に女子高生の婚約者がいることを初めて知った鷹臣は志のぶの不思議な力に興味を示し、一方志のぶも鷹臣に「気」を浄化する能力があることに気づいて、何かに利用出来ないかとお互い野望を膨らませるのだった。

第2巻につづく・・

※次の第2巻はコチラ!
第2巻:一征に鷹臣は勝負を挑まれ・・

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「七つ屋志のぶの宝石匣」第1巻の感想

一大クラシックブームを巻き起こした大人気マンガ『のだめカンタービレ』の作者が、下町の老舗質屋を舞台に、一家離散した家族の謎を追うイケメン外商北上顕定と、質屋の孫娘で石に宿る「気」を見ることが出来る女子高生倉田志のぶが、宝石にまつわる人間模様を解決するヒューマンドラマを描きます!

タイトルの『七つ屋』は、質(しち)=ななと読むことからつけられた隠語で、主人公は質屋を営む倉田屋の孫娘の倉田志のぶと、幼い頃に家族が離散し倉田屋に預けられた北上顕定の二人。

歴史に名を残すほどの名家だった北上家が一家離散した謎を追い、一族に代々受け継がれていた赤い護り石の行方を探す顕定の物語が軸となりますが、一話完結形式で様々な石やアクセサリーにまつわる人間関係を解決する志のぶと顕定達の活躍も大きな見所です。

主要人物のキャラクターも魅力に溢れていて、亡くなった祖父の代わりに家業の質屋で宝石の買取を任されている女子高生の志のぶは、石に詳しいだけでなく、なんと石の「気」が見えるという特殊な能力の持ち主。

持ち主が幸せだったり、大切にされてきた石や、逆に盗難品やいわく付きの石などが一目でわかるすごい女の子です。

志のぶの能力は百発百中で、オカルトだの霊能力だのとバカにしている顕定も実は何度も助けられており、内心は志のぶの目利きを信頼しているようです。

その顕定は、公家から武家になって活躍し歴史に名を残した北上家という名家の出身で、正真正銘の御曹司。

しかし子供の頃に家族が離散し、古くから付き合いのあった倉田屋に預けられたという割とヘビーな過去の持ち主でもあります。

行方不明となった家族の謎を解明するため記憶に残る赤い石の行方を追っていました。

そのため現在は老舗ジュエリー店デュガリーに外商として勤務していますが、生まれついての端正な容姿と柔らかい物腰、そして豊富な知識で、幅広い女性客から絶大な人気を誇っています。

顕定が倉田屋に預けられた時の経緯で、一応婚約者同士である二人なのですが、今のところ恋愛要素はないようで、今後に期待したいところです。

顕定が探す赤い石の行方は?

突然消えた家族の謎を解き明かすことは出来るのか?

各話に登場する宝石やアクセサリーの意味や由来も楽しめるこの作品、ぜひオススメです!

第1巻の感想は以上となります。

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以上で「七つ屋志のぶの宝石匣」第1巻のネタバレ・感想を終わらせていただきます。

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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)

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