こどものおもちゃ第10巻 (最終回) ネタバレ&感想 ! 紗南と羽山の結末は?
心を病んだ紗南の症状は一向に回復の兆しを見せず、父の転勤が近づいて焦る羽山は気持ちが空回りして紗南と言い争いをしてしまう。
羽山との関係に行き詰まりを感じた紗南は、無意識にその苦しさから目を背けようと、羽山の存在を忘れてしまい…。
いよいよ「こどものおもちゃ」の10巻、最終章です!
では早速、見ていくことにしましょう。
(前回の9巻はコチラ⇒「こどものおもちゃ9巻」)
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こどものおもちゃ10巻(最終回)のネタバレ
直澄は、自分は紗南と羽山の味方だと羽山に告げ、紗南の治療のために協力することを申し出る。
直澄の助言もあり羽山はできる限り紗南のそばにいようと毎日のように倉田家に通いつめるが、紗南は羽山の口からロス行きの話を聞くことを嫌がり、二人の気持ちはすれ違い始める。
父の転勤が迫り焦る羽山は、紗南と話し合って問題を解決しようとするが、気持ちが空回りして言い争いになり、羽山との関係に行き詰まった紗南は苦しさのあまり羽山の存在自体を忘れてしまう…。
そんな中仕事で長期ロケが決まった直澄が出発前に倉田家を訪ねて来る。
幼い頃自分を救ってくれた直澄との穏やかな時間に癒される紗南は、無意識に直澄にすがり、自分のそばにいてくれるよう懇願する。
しかし紗南の羽山への強い想いを知る直澄は、自分にすがることが紗南の本心ではないと強く諭し、紗南は記憶の底に沈めようとしていた羽山の存在を思い出す。
自分の弱さのせいで直澄を深く傷つけたことに気づいた紗南は、自らの異変をようやく自覚し、羽山は紗南を救おうと心に抱えていた想いを聞き出す。
しかし自分の想像以上に紗南を苦しめ悲しませていたことを知り、どんなことをしても紗南のそばにいると誓うが、紗南は心の病から体調を崩し始めていた。
紗南は羽山と離れ離れになる前に二人で遠くへ行きたいと頼み、それを聞いた羽山は紗南の気持ちを受け入れ、書き置きを残して家を出る。
以前から約束していた遊園地で羽山と楽しい一日を過ごした紗南は、年齢をごまかし姉弟だと嘘をついて近くのホテルに泊まる。
紗南は遊園地で撮った写真を見て、初めて自分が表情をなくしていることを知るが、自分の弱さから目をそらし続ける。
しかし羽山に自分が心の病気なのだと指摘され、感情が昂ぶった紗南は「どうせロスに行くくせに」と口にしてしまい、それを聞いた羽山は激昂してずっと言えなかった想いをぶつけた。
紗南と離れたらダメになるのは自分の方だと、泣きながら紗南に訴える羽山。
紗南は初めて見る羽山の涙と、自分への深い想いを知り、羽山を抱きしめながら何度も謝り、お互いの強い気持ちを確かめるのだった。
翌朝目覚めた紗南の顔には表情が戻り始めており、自分の無理な願いに付き合ってくれた羽山に感謝しつつ家に帰ることを切り出す。
チェックアウトのためにホテルのフロントに行った二人は、紗南達の行き先を突き止め先回りして同じホテルに泊まっていたママや玲、羽山の父に出くわし、自分達が大人に守られていたことを知る。
紗南の表情が戻っていることに驚くママ達は、体調を気遣い二人を連れてホテルの部屋に戻り、そこで羽山父から紗南と羽山はロス行きの本当の理由を聞かされる。
羽山の父は息子に空手をやらせてやりたいと、アメリカで屈指の名医に羽山の再手術を依頼していたのだ。
羽山の右手が治るかもしれないと知った紗南は心から喜び、羽山のロス行きを後押しする。
その後家に戻った紗南は、精神科医のカウンセリングを受け始め、苦しみながらも自分の弱さと向き合おうとしていた。
羽山が旅立つ日、紗南は風花や剛達と見送りに行き、自分達の絆を信じて心からの笑顔を見せ羽山を送り出す。
ロスでの手術は無事成功し、羽山はリハビリを開始していた。
一方紗南は仕事を再開し、DJを務めるラジオ番組の同年代向け悩み相談が大人気となり、玲の心配をよそに深刻な悩みを抱える人の話を聞くための個人的な電話を開設して、少しでも力になろうとしていた。
そして季節は過ぎ、二人が離れ離れになって二年が経とうとする頃。
日本の高校を受験するため一時帰国した羽山を出迎えに、剛達と空港に行く紗南。
会えなかった時間などなかったように、二人は自然に会話を交わす。
羽山は手術後もリハビリを兼ねて空手を続けており、主治医のドクターバーンズが主催する大会で優勝したという。
右手が完全に元通りになることは難しいものの、日常生活に支障がないくらいにまで回復していた。
剛達と別れ、羽山家に行きやっと二人きりになった紗南と羽山は再会の喜びをかみしめて、抱き合いキスを交わした。
その時紗南の悩み相談用の携帯電話の着信音が鳴り、紗南はいつもの調子で羽山を突き飛ばして電話に出る。
電話をかけてきたのは紗南が気にかけていた女の子からで、電話ではらちがあかないと思った紗南は、羽山と一緒に会いに行くことに。
剛と亜矢、風花も呼んで、懐かしいメンバーが集まる中、紗南は改めて自分を支えてくれる人への感謝と羽山との絆を大切にしながら生きて行こうと自分に誓い、笑顔をみせるのだった。
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こどものおもちゃ10巻の感想
ついにやってきた最終巻です。
羽山のロス行きにショックを受けて心を病んでしまった紗南は回復の兆しもなく、この巻もシリアスムードで展開していきます。
これまで強くて明るい子だった紗南の心の奥に隠された弱さや脆さがクローズアップされました。
羽山はロスへ行く前に何とか紗南を治そうと焦るあまり、半ば無理やり紗南に自分の病気を自覚させようとしますが、紗南はそんな羽山から逃げてしまい、記憶から羽山の存在自体を消してしまうのです。
自分がこれから歩んで行く道には乗り越えても乗り越えても壁がある…その果てしなさに絶望してしまったのかもしれません。
そして大切な存在だからこそ、目の前の苦しみから目を背けたくて、羽山を忘れてしまったのでしょうか。
そんな紗南を諌め本当の想いを取り戻してくれたのが直澄でした。
羽山の代わりに自分に縋る紗南を受け止めたい気持ちを抑えて、紗南が本当に求めている羽山のことを思い出させたのです。
片想いでしたが、直澄が心から紗南を大切に想っていることが伝わる切ないシーンでした。
直澄のおかげで自分の気持ちを思い出した紗南は、同時に自らの異変にも気づきます。
そして羽山も、そんな紗南が一人で抱えていた苦しみを初めて知り、何があっても紗南のそばにいようと決意するのですが、ロスへ旅立つ日は刻々と近づいていました。
二人は思い出を作るために、周囲には内緒で家を出ます。
そして以前から一緒に行こうと約束していた遊園地で楽しいひとときを過ごすのですが、そこで撮った写真がきっかけで、初めて紗南は自分が表情をなくしていたことを知るのです。
それでも自分の弱さから目をそらし、羽山に心の病気を指摘されると「ロスへ行くくせに」と口にしてしまうのです。
その言葉を聞いた羽山は、それまでずっと耐えていた心の糸が切れて、紗南に本音をぶつけました。
いつもクールで自分の心を見せない羽山が初めて見せた涙を目の当たりにして、紗南は自分のことしか考えていなかったことに気づきます。
そして自分を強く想ってくれていた羽山を包み込むように抱きしめるのです。
このシーンは読者も号泣の感動の場面になりました。
翌日ホテルでママ達と出くわした二人は、羽山父からロス行きの本当の目的を知らされ、前向きに離れることを受け入れることになります。
そして離れても自分達の心はつながっていることを信じて、ロスへ旅立つ羽山を送り出すのです。
二人が次に出会うまでには二年の月日を要しますが、それぞれの生活の中でもお互いの存在を感じ、離れていた時間などなかったかとように再会します。
紗南は自分の中にある弱さと向きあった上で、羽山との絆や、周りの人達の支えを大切にして生きて行くことを誓うのです。
何があっても乗り越えてみせると決意して、羽山の隣りで笑顔を見せる紗南は、以前より強くて優しい女の子に成長していました。
一人の女の子が恋に悩み、大切な人とこれからを生きて行こうとする強さを得て大人の女性になっていく明るい未来を感じさせるラストでした。
紗南と羽山はもちろん、ママや玲、風花や剛達が幸せに生きていくことを願って、この最終巻を読んでほしいと思います!
感想は以上となります。
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以上で「こどものおもちゃ」第10巻(最終巻)のネタバレ・感想を終わらせていただきます。
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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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