こどものおもちゃ第8巻のネタバレ&感想!小森が羽山をなんと・・
自殺すると書き置きして行方不明になった小森に続いて羽山までがいなくなり、騒ぎはさらに大きくなる。
羽山が小森を探しに行ったことを知る紗南は学校に行き、二人の行き先を打ち明けるが、その頃樹海の奥で小森を見つけた羽山は錯乱した小森にナイフで腕を刺されてしまい…。
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こどものおもちゃ8巻のネタバレ
小森を探しに行った羽山の身を案じる紗南だったが、大人には内緒にしたいと言った羽山の気持ちを察し二人の行先を誰にも話せずにいた。
翌日、学校では小森に続いて羽山までが行方不明になったことが知れ渡り、騒ぎはさらに大きくなる。
募る不安を抑えられない紗南は、学校へ行き羽山が小森を探しに行ったことを先生達に打ち明ける。
その頃、羽山は樹海で自分を待ち受けていた小森を見つけるが、羽山に裏切られたと思い込む小森にナイフで右腕を刺されてしまう。
出血を見て正気に戻った小森を連れ山を下りる羽山は、自分の帰りを待つ紗南を想い必死に帰りを急いでいた。
駅で待つ紗南達のもとにようやく帰り着いた羽山だったが、出血がひどくその場で意識を失い倒れてしまう。
心肺停止状態になり救急車で搬送され緊急手術を受ける羽山の回復を必死に祈り、手術室の前で待ち続ける紗南。
そんな紗南達の前で、小森の母親は自分の息子に事情を聞こうとする警察に対しヒステリックに事件は全て羽山の責任だと言い募り、その様子に激昂した紗南はバッグを床に叩きつけて大人達を怒鳴りつける。
一方、生死の境をさまよう羽山は夢うつつの中で初めて会った亡き母に「自分の分まで生きて」と優しく諭され、以前同じ言葉で自分を救ってくれた紗南を思い出したことで奇跡的に一命を取り留める。
羽山の命が助かったことを知った紗南達は涙を流して喜び合い、容態が安定したことを確認して病院をあとにする。
しかし数日後、見舞いに来た風花に別れを切り出され、さらに小森が児童相談所に保護されて事情聴取を受けていると知った羽山は二人への罪悪感に苛まれて呼吸困難の発作を起こすようになる。
紗南の自宅を訪れた風花は、羽山がたびたび発作を起こしていることや、刺された腕が原因で右手が動かなくなったこと、そして自分が羽山と別れたことを告げ、羽山に必要なのは自分ではなく紗南だと伝える。
風花に背中を押され羽山のもとに駆けつけた紗南は、動かない右手を見て涙を流すが、自分も一緒に苦しみを乗り越えると誓い強く羽山を抱きしめるのだった。
紗南の言葉でようやく落ち着いた羽山は翌日から発作が収まり、順調に回復していく。
一方、保護観察処分になった小森が母親と共に福島へ引っ越すことを知った紗南は、病院から羽山を連れ出し玲の運転する車で見送りに向かう。
小森は羽山の腕が動かなくなったことを知って泣きながら謝罪し、自分を探しにきてくれた羽山のおかげで心がらくになったと感謝を伝えて去って行った。
数日後退院した羽山は学校に行き、慣れない左手で苦労しながら授業を受けるが、担任の千石は右手が動かないことを知りながら羽山に板書するよう命じる。
震える左手で必死に書き続ける羽山の姿に涙ぐみ静まり返るクラスメイト達。
あまりの仕打ちに温厚な剛も怒りを抑えられず、事情を聞いた紗南は激怒して千石のもとに怒鳴り込むが、生意気なガキの相手はウンザリと言い放たれ絶句してしまう。
その様子を見ていた羽山に紗南は怒りをぶちまけるが、羽山は紗南がいなければ自分も千石と同じような人間になっていたかもしれず、紗南に会えた自分はツイていると語る。
その言葉で羽山の成長を感じた紗南は気を取り直し、羽山の退院祝いと風花の誕生日祝いを兼ねてクリスマスイブに皆でパーティーをしようと明るく誘うのだった。
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こどものおもちゃ8巻の感想
前巻よりさらにシリアスな展開の第8巻でした。
紗南の悪い予感は的中し、羽山は逆上した小森に刺されて大ケガを負い生死の境を彷徨います。
しかし半ば生きることを諦めかけた羽山の薄れる意識の中に亡き母小春が現れ、羽山に優しく語りかけ生きる気力を呼び覚ましてくれました。
小春は無意識に死へと向かう羽山を案じ、樹海にいた時からずっと息子を見守り続けていたようです。
余談になりますが、羽山の母小春は儚げな美人でありながら元ヤンという、なかなかイカした人物で言動の端々にその片鱗が垣間見えました。
以前羽山の父が、自分も昔はワルだったと告白していましたから、羽山は両親の血を色濃く受け継いだのでしょうか。
さらに余談ですが、警察や小森の母親を怒鳴りつけた時の紗南の迫力も相当なものでしたから、もし小春が生きていたら紗南とは気の合う嫁と姑になっていたかもしれません。
さて、一命を取り留めた羽山の容態は順調に回復へと向かいます。
小森は児童相談所に保護されカウンセリングを受けますが、樹海から帰る途中に自分の気持ちを羽山に聞いてもらえたおかげで落ち着きを取り戻し、今まで言いなりだった母親に対しても意志を伝えることが出来るようになりました。
そして羽山を巡る紗南と風花の三角関係も、風花が自ら身を引くことで決着がつきます。
風花は紗南と羽山の絆を剛に聞いた時から覚悟を決めていたのでしょう。
笑顔で羽山に別れを告げた風花は一人になってこっそり涙をこぼしますが、自分なりに羽山への想いにけじめをつけたようでした。
自分への遠慮からか羽山に会いに行くことをためらう紗南の背中を押し、それでも気兼ねする紗南に気を使わないよう明るく伝えるのです。
羽山を奪ったと読者人気を落としていた風花ですが、もともと紗南とすぐに友達になるほどいい子なので、これからも頼りがいのある親友として紗南を支えてくれることでしょう。
こうしていろいろな問題を乗り越えてさらに絆を深めた紗南と羽山ですが、気がかりなのは羽山の右手が動かなくなったことです。
羽山自身はそれほど気に病んではいないようですが、やはり生活には支障がありそうで何かと心配の種は尽きません。
しかし久しぶりにラストシーンで紗南の笑顔を見ることができましたし、ようやく晴れて両想いになった二人の今後に期待しながら第9巻へ続きます!
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感想は以上となります。
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以上で「こどものおもちゃ」第8巻のネタバレ・感想を終わらせていただきます。
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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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