七つ屋志のぶの宝石匣7巻ネタバレ&感想!青山はなぜか顕定に接触し・・
この記事では「七つ屋志のぶの宝石匣」の第7巻のネタバレ・感想をお届けします。本格的に動き出した乃和の兄、青山菖蒲。
顕定にたびたび接触をはかる彼の狙いは…虎徹?!
失踪した家族の謎を追う顕定の周りにじわじわと黒い闇が忍び寄る一方、倉田屋の客につきまとっていたストーカーに逆恨みされた志のぶの身に危険が迫り…?!
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「七つ屋志のぶの宝石匣」第7巻のネタバレ
映画で気の進まないキスシーンを撮ることになった乃和に呼び出された顕定。
落ち込む乃和に相手役の俳優が載っているファッション誌を見せると、そこには乃和の兄で実業家として活躍する青山菖蒲の記事が。
兄の存在を拒む乃和はそれを見て気持ちが不安定になってしまう。
デュガリーの広告動画の撮影に入っても気分の乗らない乃和のために、予定を変更してファイアオオパールを用意した顕定。
炎の石と呼ばれる特別な指輪をつけた乃和の表情は明るさを取り戻し、撮影は無事に終了する。
仕事終わりに食事をしていた店で、乃和に婚約者のことを聞かれた顕定は、生まれたばかりの志のぶを腕に抱いた時に、初めて自分の役割を得たような気がしたと語り、その話を聞いて自分と似ていると思った乃和は、自分の中に芽生えていた顕定への特別な想いに気づいて戸惑う。
一方デュガリーに現れた青山は、自分がオーナーを務めるレストランのパーティーに顕定を招待し、顧客である青山の誘いを断れない顕定は渋々出かけることに。
顕定に接触してくる青山に不審を抱いた鷹臣の「おまえが目的なんじゃないの?」と言う言葉が脳裏を掠める顕定だったが、青山とは乃和を介して知り合っただけで、ましてや乃和が自分の目的に関係しているとはとても思えなかった。
パーティーに出席した顕定が、ちゃっかり参加して食事を楽しんでいる志のぶと鷹臣に驚き呆れていると、そこへ女性を連れた青山が挨拶にやって来る。
にこやかに話しかける青山達だったが、女性が身につけていたダイアに違和感を覚えた志のぶは無意識のうちに「合成?」と呟いてしまう。
慌てた顕定に会場から連れ出され、不用意な発言を叱られた志のぶは素直に謝るものの、内心はダイアへの恐怖でいっぱいだった。
翌日鷹臣のアトリエを訪れた志のぶは、ダイアに感じた恐怖が、以前客を装って鷹臣に近づこうとした山田という女性客が持っていたメレダイアを見た時の感覚と同じだったと話し、それを聞いた鷹臣は青山と山田に繋がりがあることを確信するが、顕定には話さないよう志のぶに口止めする。
一方青山も勘の鋭い鷹臣を警戒していたが、虎徹の行方を探す自分の前に現れた志のぶについて考え込む。
公衆電話を使って仲間と思われる女性に連絡を取った青山は、自分を怪しむ鷹臣と、不思議な能力を持つ志のぶについて相談し、虎徹の存在を探るのはしばらく様子を見ることを報告するのだった。
倉田屋を訪れた常連客で銀九商店街の弁当店「まる丸亭」の田中とバツイチ談義で盛り上げる百合江に代わって客の応対をする志のぶのもとに、ピンクトルマリンの指輪を持ち込んだ女性がやって来る。
呪い殺されそうなほど暗黒の「気」を放つ指輪に青ざめる志のぶに、元彼のプレゼントだが、別れたあとも執拗につきまとってくる男から逃げるための引越資金にしたいと話す女性。
恐る恐る志のぶが店の外を覗くと、そこには女性を尾行してきたらしい男の姿が。
百合江が連絡した刑事のしょーちんに忠告された男は一旦諦めたものの、それだけでは終わらず、警察に通報されたことを逆恨みして倉田屋の周りをうろつくようになる。
顕定に知られたら、能力を使って余計なことに首を突っ込んだことを怒られると思った志のぶは、顕定には話さないよう百合江に口止めして、しょーちんと叔父の保に相談することに。
百合江に片思い中のしょーちんは昼間一人で店番をする百合江にそばに張りつき、志のぶが帰宅したあとは保が来ることになった。
しかし弁当の配達途中で学校帰りの志のぶを銀座のマロニエ通りで見かけた田中が、志のぶの後を尾けるストーカー男に気づいて百合江に連絡してくる。
しょーちんは倉田屋を飛び出し、志のぶの居場所がデュガリーの近くであることに気づいた百合江は顕定に電話をかける。
志のぶのもとに駆けつける顕定の目の前で、ハサミを手に背後から近づいた男に髪を掴まれた志のぶは、咄嗟に木刀入りの竹刀袋で男のみぞおちを突いて撃退する。
ストーカー男は駆けつけたしょーちんに逮捕されたが、男が持っていたハサミで手に怪我した志のぶ。
かすり傷だと言う志のぶの手をハンカチで止血する顕定の顔は真っ青で震えていた。
そんな顕定を見た志のぶが調子に乗って「そんなに大事に思ってくれてありがとう」と言うと、心配した反動で怒った顕定にゲンコツをお見舞いされる。
顕定に話を聞いた鷹臣はストーカーを撃退した志のぶに感心するが、無鉄砲な志のぶを心配して頭を抱える顕定に、もっとヤバいことがあると言って虎徹が送ってきた合成品混じりのルビーを見せる。
迂闊にも偽物を掴まされた虎徹にブチキレた顕定は、バンコクにいる虎徹に連絡して叱りつける。
顕定に帰ってこないで働けと無情に命じられた虎徹の日本に帰りたいと悲しく叫ぶ声がバンコクの夜空に響いていた…。
第8巻につづく・・
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「七つ屋志のぶの宝石匣」第7巻の感想
ついに虎徹が登場!
乃和の兄青山菖蒲が動き出し、新たな展開を見せる第6巻です!
前巻で登場した際には名前も明かされなかった乃和の兄が、レストランの経営を手がける実業家の青山菖蒲であることが判明しました。
青山は約束通り妹である乃和には近づかないものの、なぜか顕定に接触し、デュガリーの顧客という立場をうまく利用して自分のレストランのパーティーに顕定を招待します。
そのパーティーには同級生の摂子経由で秋元夫人のツテを使った志のぶと鷹臣も出席しますが、青山が連れていた女性のネックレスを見て恐怖を感じた志のぶが合成ダイアだと見抜き、目の前で志のぶの能力を見た青山に警戒心を抱かせてしまいました。
石に宿った人間の「気」が見える志のぶと、自分を怪しむ鷹臣の鋭い勘に用心する青山は、念のため本命の虎徹を探ることを一旦先送りにしますが、わざわざ公衆電話を使って仲間らしい女性に相談しており、それ以外にも「ちゃんと調べて上に報告する」という発言から、さらに上に位置する人物がいるらしいことがわかりました。
しかしまだまだ謎が多すぎて何のために虎徹の行方を探しているのかさえはっきりしません。
これまでずっと電話やメッセージのみで登場し、今回初めて顔出しした虎徹ですが、印象だけで言えば青山に追われるほどの重大な何かを握っている雰囲気はなく、どちらかと言うと、少し抜けてるけど人の良さそうな弟分といった気のいいお兄ちゃんに見えました。
しかし顕定や鷹臣が信頼して仕事を任せるほどですから、何かしらの能力を持っているのかもしれず、彼の本格的な登場に期待したいところです。
そして1シーンだけでしたが、気になったのが秋元夫人が幼い志のぶを知っていたことです。
秋元家は言わずと知れた資産家で、老舗とは言え質店の倉田屋とは付き合いはないでしょうし、秋元家の次女摂子と同級生であっても志のぶが摂子の家を訪れたこともなかったはずです。
とすると北上家の方と何か接点があったと考えるべきでしょうか。
やはり秋元夫人にもまだ秘密がありそうですが、悪い人という印象はないので隠れた味方であればいいなと個人的には思っています。
今回も、母が父に愛されていたと証したブルーグリーンダイアモンド、落ち込む乃和の心を沸き上がらせたファイアオパールなど、美しい宝石と共にじんわりしたりハラハラしたり、盛り沢山のストーリーが詰まった極上の一冊になっています。
謎解きも気になりますが、志のぶと顕定、そして乃和の間で恋愛模様が起こりそうな気配を楽しみにしながら第8巻に続きます!
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以上で「七つ屋志のぶの宝石匣」第7巻のネタバレ・感想を終わらせていただきます。
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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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