パーフェクトワールド8巻ネタバレ&感想!樹への想いに気づいたつぐみは…
今回の記事は「パーフェクトワールド」第8巻のネタバレと感想をお届けいたします!
何かに突き動かされたように樹の部屋を訪れるつぐみ。
穏やかに自分の望む生き方を語る樹の姿に自分の本当の気持ちに気づくが、それは同時に自分を支え愛し続ける是枝を裏切ることであり、決して樹には告げられない想いを抱えることでもあった…。
では早速、見ていくことにしましょう。
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後悔したくないという思いに突き動かされ樹の部屋に行ったつぐみ。
樹はつぐみを誘ってあてもなく街を歩き、震災復興を願うイベントに参加してそれぞれ願いごとを書いたキャンドルを灯す。
震災後に事故に遭った時のことを思い出したとつぐみに語る樹。
失ったものを見つめながら答えを探すように生きていけたらと穏やかに語る樹と共に無数のキャンドルの中を歩くつぐみは、全てを裏切っても失っても自分は樹のことが好きだと強く思っていた。
しかし樹にとっては自分との関係は終わっている以上決して想いを伝えることは出来ないと、キャンドルの灯りが途切れる時に自分の恋も終わると覚悟して涙を流す。
だがそんなつぐみの手を突然握った樹は、自分も後悔していると、そしてつぐみのことが好きだと打ち明ける。
二人は手を取り合い、お互いの存在がかけがえのないものであることを確かめ合った。
街のあちこちで過ごしながら樹と一緒に夜を明かしたつぐみは、再会を約束して始発で松本に帰る。
そして二人は是枝と長沢にそれぞれ連絡し、けじめをつけようとする。
しかしつぐみの気持ちを察していた是枝はつぐみではなく樹に会いに行き、これまでのつぐみへの想いを打ち明けた上で結局樹には敵わなかったと身を引くことを伝えるが、二度とつぐみの手を離さないように強く樹に約束させる。
その後つぐみに届いた是枝のメールには、これまでの感謝を綴りいつもつぐみの幸せを祈るという言葉で締めくくられていた。
一方、長沢につぐみとのことを話そうとしていた樹は悪化した褥瘡から出血して病院に運び込まれ、敗血症の疑いがあると診断される。
長沢は樹の母と、そして迷いながらもつぐみにも連絡し、病院に駆けつけたつぐみは2ヶ月の入院が必要と言われた樹に、心配なことがあるなら自分に話してほしいと伝える。
医師に挨拶に行く樹の母を案内していた長沢は、樹のために駆けつけたつぐみがまだ樹を想っているのではと言う樹の母に、無責任な想いは相手の負担になるだけだと暗につぐみの存在を否定してみせる。
そこへ樹と話し合ったつぐみが現れ、樹が手がけている圭吾宅の施工管理のために自分が樹の目と足になると言う。
樹を想うつぐみの決意に圧倒される長沢だったが、これから手術を受ける樹が心配ではないのかとつぐみを責める。
つぐみはどんなに心配でも自分にしか出来ないことをすることこそ障害のある樹と生きていくことだと語り、自分は樹が好きだとはっきり長沢に告げる。
樹はつぐみの告白に打ちのめされながら病室に戻って来た長沢に、人生で一番苦しかった時に支えてくれたことを感謝してはいても長沢が与えてくれる愛情を同じ形では返せないと伝える。
それを聞いた長沢は、樹とつぐみの絆を認め、孤独だった自分を変えてくれた樹に感謝しながら病室を出て行った。
つぐみが樹の代わりに圭吾と楓の家の新築現場に通い始めてから1ヶ月が経ち、工事は順調に進んで、検査の結果敗血症にかかっていなかった樹の体調も回復に向かっていた。
圭吾と楓に結婚式を挙げると知らされたつぐみは、家族を説得した圭吾の決意を思い、自分達の将来を考えずにはいられなかった。
入院中の父のもとに行ったつぐみは、是枝と別れ樹と共に生きていくことを告げるが、父は頑として樹を認めず、食い下がるつぐみの言葉に耳を貸そうともしなかった。
数日後、圭吾と楓の結婚式に出席したつぐみは皆に祝福される二人を見て、自分達の未来にも同じ光景があるような気持ちになる。
複雑な思いでいたつぐみのもとに退院した樹が現れ、樹の出席を知らなかったつぐみは驚くが、圭吾と楓は自分達のために心を尽くして新居を作ってくれている二人に心からの感謝を告げた。
式が終わったあと夜風に当たっていた二人は、圭吾の父と叔父が、内心では楓との結婚に反対していたことを知ってしまう。
寄り添って生きようとしている圭吾と楓を否定され憤るつぐみは、理解されないなら自分もこの世界に樹と二人きりで構わないと涙を流す。
他に何も要らないから二人で生きようと言うつぐみの様子で父親に反対されていることに気づいた樹は、つぐみを抱きしめもう少し自分に時間をくれと願う。
そして樹は一人、つぐみの父が入院している病院を訪ねるのだった…。
・・・
第8巻のネタバレは以上となります。
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再び手を取り合ったつぐみと樹の強い愛を描く第8巻です!
抑えがたい想いに突き動かされ、樹の部屋を訪れるつぐみ。
様々なものを失ってもひたむきに生きたいと願う樹の言葉を聞いて、自分の本当の気持ちに気づきました。
それは同時に自分を愛し続ける是枝を裏切ることであり、さらに決して樹には告げられない想いであることも覚悟してのことでしたが、つぐみの想いに応えるように樹はつぐみの手を取り、自分の想いを告げるのです。
お互いがなくてはならない存在だと気づいた二人は、それぞれ是枝と長沢との関係に終止符を打ち、寄り添って生きることを決めます。
遠回りにはなりましたが、つぐみと樹が強くお互いの存在を求めるために必要な時間だったのかもしれません。
褥瘡が悪化して手術が必要になり長期間に渡って現場を離れざるを得なくなった樹の代わりに、圭吾と楓の新居の施工管理に通っていたつぐみは、樹と共に圭吾達の結婚式に招かれます。
周りから祝福され幸せそうな圭吾達の姿に自分と樹を重ねるつぐみでしたが、実は樹との関係に猛反対する父親との諍いに心を痛めていました。
それでもいつかは家族に認めてもらうことを願うつぐみを打ちのめすように、心ない言葉で圭吾達の結婚を否定する圭吾の父の姿を目撃してしまいます。
支え合って生きようとする圭吾と楓を否定されることに憤り涙を流すつぐみは、無理解な世の中の全てを拒絶し、樹と二人だけの世界で構わないと悲しい決意を語ります。
そんなつぐみの様子から、つぐみが抱えている苦しみを察した樹は、つぐみを精一杯抱きしめました。
そして一人、入院中であるつぐみの父のもとに向かい話し合おうとする…という展開で終わります。
ようやく想いが通じたのに今度は周りの無理解に苦しむつぐみの姿が痛々しい第8巻でした。
誰一人悪い人はいないのに、共感と想像力がないことで想いが行き違う展開は説得力があるだけに一層やるせなさが募ります。
樹の言葉はつぐみの父の頑なな心を動かすことが出来るのでしょうか。
まだまだ行く手に立ち塞がる多くの壁を、二人の強い絆で乗り越えてほしいと願いつつ、この続きは第9巻でお確かめいただきたいと思います!
感想は以上となります。
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以上で「パーフェクトワールド」第8巻のネタバレ・感想を終わらせていただきます。
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