10万分の1最終回のネタバレ(第9巻)&感想!莉乃と蓮に最高のプレゼントが!

2020年11月29日

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今回の記事は「10万分の1」の第9巻(最終巻)のネタバレと感想をお届けいたします!

共に生きる決意をした莉乃と蓮は、去年埋めたタイムカプセルを掘り起こそうと、千紘や祥と一緒に長野県の阿智村へ旅行に向かう。

大好きな皆と何気ない会話を交わし、楽しいひとときを過ごす莉乃は、この時間がいつまでも続くことを願うが…。

では早速「10万分の1」の第9巻(最終巻)のネタバレを見ていくことにしましょう。

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「10万分の1」の第9巻(最終巻)のネタバレ

共に生きていくことを違った莉乃と蓮は去年埋めたタイムカプセルを掘り起こすために、千紘や祥と阿智村への旅行に向かう。

ホテルにチェックインし、千紘と同室に泊まろうとしていた莉乃に祥は抗議し、蓮も寝相の悪い祥と同室はイヤだと主張した結果、それぞれカップルで泊まることになる。

介助がないと入浴が出来ない莉乃は蓮の手を煩わせることを躊躇い、お風呂を我慢しようとするが、夫婦なのだから遠慮するなと蓮は莉乃を抱き上げる。

髪を洗ってもらう莉乃は、蓮の指の優しさに気遣いを感じ、こんなことに気づくのも病気のおかげだと思う。

部屋に付いている露天風呂に移動した二人は、満点の星空を見ながらキスを交わすのだった。

翌日食事をしながら、将来の夢を語る千紘と祥の話を聞いていた莉乃は、自分の未来について考え込み、いずれ呼吸器を付けると祖父に伝えたことを思い出していた。

考えて決めたはずなのに、呼吸器を付けてでも生きたいと願う自分の思いが間違っているのではないかと迷いを感じる莉乃。

花桃を見に行った四人は満開の花に歓声を上げ、庭に植えようと売店で苗木を買うが、10年経てば立派な木に育つと言う店員の言葉に、莉乃は自分も負けずに生きていきたいと口にする。

次の日、タイムカプセルを掘り起こしに行くと、そこには去年莉乃と蓮が植えたひまわりが咲いていた。

季節はずれの花を咲かせるひまわりを見て、莉乃を応援しているようだと言う蓮。

タイムカプセルを見つけた四人は、今度は自分の声を録音して埋めて行こうと、未来の自分に向かって決意を語りかける。

莉乃は大好きな皆と一緒に生きていくと誓い、三人はそれぞれの思いを込めて莉乃を見つめていた。

旅行から帰り病院に行った莉乃は妊娠6週目であることがわかる。

喜ぶ莉乃だったが、結婚式の衣装合わせでマタニティ用のドレスが入らず、祖母と千紘の母が手作りしてくれることに。

千紘もブーケを作ると言い、周りの人達に支えられていることを幸せに感じた莉乃は自分も赤ちゃんのために出来ることを探す。

病院でエコー写真を見せられた莉乃はその日から一人で部屋に籠もり、蓮にも内緒で何やら作業に没頭するようになる。

そして二人の結婚式の日がやって来た。

莉乃は式の前に、手作りした赤ちゃんの肌着を2枚見せ、蓮にお腹の子供が双子であることを打ち明ける。

それを聞いた蓮は莉乃を抱きしめ、いつも笑顔でいられる楽しい家庭にしようと伝える。

数ヶ月後、無事に双子の男の子と女の子を産んだ莉乃。

蓮は莉乃のためにご馳走を用意し、その中には阿智村で食べた五平餅や、初めて二人で食べたアイス、そして蓮が握ったおにぎりがあった。

出会った頃と少しも変わらない蓮の優しさに、蓮への愛と感謝を改めて感じる莉乃だった。

そして、数年後。

子供達を連れて海に来た蓮は背中におぶった莉乃に優しく話しかける。

莉乃は、手足が動かなくなり、声もほとんど出なくなっていたが、双子の凜と礼太は莉乃のために見つけた四つ葉のクローバーを髪に飾ってあげる。

体の自由を失った莉乃だったが、大切な人達を想う気持ちも、強さも失わず、自由な心のまま愛する家族との幸せな時間を生きていた。

第9巻の最終巻は以上となります。

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「10万分の1」の第9巻(最終巻)の感想

号泣必至、感動の最終巻です。

莉乃と蓮はタイムカプセルを掘り起こそうと、思い出の阿智村へ、親友の千紘や祥と共に向かいました。

大好きな人達と楽しい会話を交わし、一緒に美味しいものを食べて幸せな時間を過ごす莉乃。

夢に向かって着実に前に進んでいる皆に比べて、いろいろなものを失っていく自分が生きることに迷いを感じたりもしましたが、満開の花桃のように、季節はずれに咲いたひまわりのように、強く生きようと皆の前で決意するのです。

いつか動かなくなる自分の体と向き合いながら、それでも生きていこうと思う莉乃は本当に強くて素敵な女性だと思います。

愛する蓮はもちろん、周りにいる家族や友人達の温かい支えがあればこそなのですが、そのことを忘れずいつも明るい笑顔を見せる莉乃がいじらしく思えてしかたありませんでした。

そんな莉乃と蓮に、神様から最高のプレゼントが。
なんと双子の赤ちゃんを授かったのです。

両親を亡くし兄弟もいなかった莉乃は、桐谷家のような賑やかな家庭に憧れていましたが、もし子供が生まれてもそのあとに兄弟は産んであげられないと思っていました。

しかし双子を産んだことで莉乃の憧れは現実となり、蓮は心から喜びます。

この作品の大好きなところはたくさんありますが、重いテーマを扱っていながら全体の空気感がとても軽やかで明るく、シリアスになりすぎないことが大きいと思います。

莉乃の出産などは、描き方によっては非常に重苦しいものになりそうなところを、分娩台に上がっていきんでいる莉乃に「焼肉食べた~~~いっっ」と叫ばせるという、ある意味名シーンになりました。

「生まれたら絶対食べる、だから出てこ~~~い」と叫んだあとの莉乃の涙混じりの笑顔は最高でした。

数年後、成長した双子が元気に動き回るのとは逆に、莉乃は手足が動かなくなり、ほとんど喋ることもできなくなりました。

しかしなぜか悲しみはなく、幸せな家族の姿に胸が温かくなります。

それは昔と少しも変わらない蓮の莉乃への愛と、莉乃が心の自由を持ち続けていたからかと思います。

体の自由を失っても、蓮や子供達への強い想いを持って生き続けている莉乃に明るい未来を感じることができました。

病気によって失ったものにとらわれず、愛する人と強く生きる莉乃と蓮の物語をぜひ見届けてほしいと思います。

感想は以上となります。

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以上で「10万分の1」第9巻(最終巻)のネタバレ・感想を終わらせていただきます。

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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)

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※「10万分の1」の主人公の桜木莉乃と桐谷蓮が登場している前作「あかいいと」が気になる方はコチラ!