天は赤い河のほとり結末の第28巻最終回のネタバレ&感想!感動のラスト!
今回の記事は「天は赤い河のほとり」の最終巻である28巻のネタバレと感想をお届けいたします!
多くの障害を乗り越え、カイルの正妃、そしてタワナアンナとしてヒッタイトの皇妃となることに実感が湧かないユーリに、カイルは自分の妻になってほしいと心からの愛を伝える。
カイルの言葉を聞いたユーリは驚き…?!
では早速「天は赤い河のほとり」の28巻(最終巻)のネタバレを見ていくことにしましょう。
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数々の困難を乗り越え、カイルの正妃に、そしてタワナアンナとしてヒッタイトの皇妃になろうとしている自分に実感が湧かないユーリ。
カイルはそんなユーリに自分の妻になってほしいと心からの愛を伝える。
愛するカイルからのプロポーズにユーリは涙を流して頷いた。
翌日、婚儀を祝う人で溢れかえった王宮や神殿の様子を伝えるハディに笑顔を見せるユーリ。
リュイとシャラの手によって美しく支度したユーリのもとにネフェルト姫が挨拶に訪れる。
ルサファを亡くしたネフェルトの悲しみを思い言葉もないユーリだが、ネフェルトは湿っぽい空気を吹き飛ばそうと明るく笑ってユーリの背中を豪快に叩く。
吐き気を催したユーリは、謝るネフェルトに朝から胃がムカムカしていたと話し、その場にいた皆がユーリの妊娠に気づく。
神殿での儀式でカイルの正妃となり、さらに皇帝であるカイルから冠を授けられタワナアンナに立后したユーリを、これまで支えてきた多くの人々が祝福する。
儀式を終え、民の前に姿を見せようとするカイルにユーリは懐妊したことを告げ、それを聞いたカイルは心から喜び、ユーリを皆の前で高く抱き上げるのだった。
【番外編:キックリの一日】
馬事総監となったキックリは早朝から馬達の調教に忙しく動き回る。
馬を使いたいとやって来たカッシュとミッタンナムワと共に家に戻ったキックリは、妻となった双子のリュイとシャラが用意した朝食を食べながら、女官長である義姉ハディが皇妃への書簡を処理しているのを見てその多さに驚く。
書簡の中にはラムセス将軍からの招待状も含まれており、10人の側室と16人の子を持つ将軍からの書簡など捨てるようにキビキビと命じる女官長の姿に圧倒されたカッシュとミッタンナムワはそそくさと立ち去る。
ユーリはアリンナへ向かうためアスランを連れに来るが、調教不足と聞き父親である愛馬アスランⅠ世に乗って行った。
カイルとの間に三人の息子と一人の姫を授かったユーリは、子供達を寝かしつけたあとカイルのもとで眠りにつき、キックリは双子の妻と息子達、娘達に囲まれ一日を終えたのだった。
【番外編:カッパドキア奇譚】
アスランⅢ世に乗ってカッパドキアを進んでいたユーリは、男達に連れ去られそうになっている少女と出会う。
少女が娼館から逃げ出したと聞いたユーリは、自分の指輪と引き替えに助けようとするが、高価そうな指輪に目がくらんだ男達は、ユーリまで連れ去ろうとする。
少女を自分の後ろに乗せ駆け去ったユーリは、娼館で下働きをしていた少女が客を取らされる前に故郷に帰って初恋の相手に会いたかった言う話を聞く。
不慣れな場所で男達に先回りされたユーリは、トゥーイと名乗る少女を連れてアスランⅢ世から降り、茂みに身を潜めようとする。
その時ふいに足元が崩れ、カッパドキアの地下都市に落ちてしまった二人。
この先に自分の村があると言うトゥーイの言葉で、彼女がユマ族との争いに敗れて地下へ潜ったユスラ族の一人であることに気づくユーリ。
先を急ぐ二人の前に、突然ユスラ族の人々が現れ、トゥーイは再会した家族や恋人と抱き合うが、賄賂を渡した代官を連れた男達がユーリ達を追い詰める。
捕まりそうになったユーリ達を守るように現れた無数の白い影に救われ、さらに奥へと逃げ込んだ二人は、白骨化したユスラ族の人々の遺体を目にする。
嘆き悲しむトゥーイに、この場所でユスラ族が滅ぼされ、数人の女性や子供だけが奴隷として売り払われたと語るユーリ。
驚くトゥーイに自分の女官から聞いたと話すユーリだったが、白い影達に襲われ呆然としている男達を見て表情を改め、連中と共に代官所に行くと言う。
トゥーイを連れ、男達と代官所に行ったユーリは、賄賂を受け取りユスラ族を見殺しにした代官を厳しく糾弾するが、そこへハットゥサから皇太子が到着したと知らせが入る。
双子の側近を連れて代官所に現れたデイル皇太子は、母ユーリに詰め寄り、父である皇帝陛下を始め、イルバーニ元老院議長やキックリ馬事らが心配しているとお説教する。
その言葉で、ユーリが皇妃陛下であることを知り、驚愕する代官達。
ユーリはデイルに代官とユマ族の男達をハットゥサに連行するよう命じ、トゥーイには皇帝陛下がきっと彼らを厳しく罰してくれると約束する。
トゥーイは皇妃陛下であるユーリの言葉に涙を流し、ユーリはトゥーイを自由にした上で自分の息子であるデイルのもとに来ないかと提案するのだった。
【番外編:オロンテス恋歌】
カイルとユーリがこの世を去って数十年後。
カルケミシュで身分を隠し、従者のアーシャと共に市井の人々の暮らしを学んでいる皇帝ハットゥシリ3世の第一皇女ユーリ・ナプテラ。
彼女はある日ひょんなことでマリバスという青年と出会う。
旅人らしいマリバスに、大国ヒッタイトの凋落が、伝説の皇妃ユーリ・イシュタルと皇帝ムルシリ2世が相次いで亡くなった時に始まったという歴史と、その後即位したたムワタリ1世の跡目を巡って争った皇太子との戦いに勝利したのが現在のハットゥシリ3世だと語るユーリ。
真剣に国のことを考えているユーリに、自分はいつも国を出て自分の居場所を探したいと思っていたと打ち明けるマリバス。
羨ましいと言うユーリに冗談めかして一緒に来るかと言うマリバスだったが、生まれた時からエジプトのラムセス2世の王妃となることを決められていたユーリには望むことすら叶わない生き方だった。
そんなユーリはエジプトからのスパイとして兵隊に追われるマリバスを捕らえることなく逃がす自分に戸惑う。
エジプトへ輿入れするユーリは、出迎えたラムセス2世の息子達の中に第27王子であるマリバスを見つける。
自分と一緒に自由に生きようと告げるマリバスの言葉に、これまで疑いもせずにヒッタイトのためエジプトに嫁ぐことを自らの使命と信じてきたユーリの心は揺れる。
しかしマリバスと共に生きたいと婚儀直前に逃げ出すユーリ。
混乱する家臣達に自分が代わりにラムセス2世に嫁ぐと申し出たのは同じ皇女であるエイミだった。
エイミは、ヒッタイトのために祖母であるユーリ・イシュタルの言葉に従い強く生きてきたユーリに比べ、皇女として何も為して来なかった自分が存在する意味に悩んでいた。
ユーリの身代わりになることが自分の使命だと感じ、ラムセス2世のもとで王妃として生きることを決意する。
そしてユーリとマリバスは、昇る太陽を目指して東へ向かい、国に縛られず自由に生きることを誓って旅立つのだった。
最終巻の第28巻は以上となります。
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数々の困難を乗り越えたユーリとカイルの物語が堂々のラストを迎えました!
自分が一国の皇妃となることに現実感がないユーリに、カイルは皇帝の妃ではなく自分の妻になってほしいと結婚を申し込みます。
カイルはユーリを自分にとってもヒッタイトにとってもこの上ないタワナアンナだと思っていますが、それ以上に一人の女性としてのユーリを心から愛していたのです。
ユーリもまた、愛するカイルの妻になる喜びをかみしめて二人はお互いへの愛を誓います。
そして婚儀の日を迎えたユーリはお腹にカイルの赤ちゃんがいることに気づきます。
多くの人々に祝福され、カイルの正妃、そしてタワナアンナとしてヒッタイトの皇妃となったユーリ。
最愛のユーリの懐妊を知ったカイルはユーリを抱きしめ、幸せをかみしめました。
皇妃ユーリ・イシュタルと共に皇帝ムルシリ2世としてカイルが治めたヒッタイトは、歴史上最大の栄華を誇ります。
番外編〈キックリの一日〉では、馬事総監となったキックリの日常と共に登場人物のその後が描かれます。
キックリと結婚した双子の姉妹リュイとシャラはそれぞれ双子の兄弟と姉妹を産み、今や大家族の大黒柱であるキックリ。
義姉ハディは女官長としてバリバリ仕事をこなし、冗談半分に「絶好調のお局さま」と噂するカッシュとミッタンナムワの両隊長も圧倒されるほど元気です。
王宮を取り仕切るイルバーニはやんちゃなデイル皇太子を見守り、デイルの両親カイルとユーリは相変わらずラブラブな様子。
二人の間にはデイルの他に二人の皇子と一人の皇女が生まれていました。
さらに〈カッパドキア奇譚〉では、カイルとの婚儀から十数年を経たユーリが、のちにデイルの寵姫となるトゥーイと出会う物語が描かれます。
12才になったデイルを始め四人の皇子皇女の母となったユーリですが、強い正義感と行動力、さらに外見もカイルと出会った頃と変わらず、部族間の争いで虐げられていたトゥーイを救い出す活躍を見せてくれました。
そしてユーリとカイルの治世から数十年後、二人の子孫達の恋と人生を描いた〈オロンテス恋歌〉では、主人公で二人の孫にあたるユーリ・ナプテラの口からユーリとカイルの死が語られました。
日本に生まれた夕梨がナキア皇后の呪術によって古代ヒッタイトに連れて来られ、愛するカイルとめぐり会い、数々の困難を乗り越えて結ばれたこの物語は、二人の子孫が自分の手で掴み取った未来を生きようとするラストで終幕を迎えました。
カイルとユーリの運命の恋と、謎の古代国家ヒッタイトの隆盛を描いた感動のラストをぜひ見届けてほしいと思います!
・・・
感想は以上となります。
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以上で「天は赤い河のほとり」最終巻28巻のネタバレ・感想を終わらせていただきます。
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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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