新再生縁1巻のネタバレ&感想!投獄された父のために麗君は男装して朝廷へ…?!
この記事では「新☆再生縁-明王朝宮廷物語」の第1巻のネタバレ&感想をお届けいたします。
無実の罪で投獄された父を救うため、男のふりをして科挙を受け、状元となり官吏として朝廷に入った酈君玉=麗君。
右も左もわからない朝廷で父を探そうと必死の君玉だったが、榜眼の劉奎璧にはライバル視され、配属された部署では新人イビリに遭うなど前途は多難なようで…?!
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時の皇帝,成化帝が治める明代の中国。
女性であることを隠して科挙を受け状元として合格した酈君玉(=孟麗君)は、成化帝の寵姫,萬貴妃の命令に逆らい囚われの身となった父,孟子元を探すために官吏として朝廷に参内していた。
しかし一つ年上で榜眼の劉奎璧には露骨にライバル視され、配属された翰林院では新人イビリに遭うなど前途は多難…。
さらに怪しげな道士で礼部侍郎の李孜省は君玉に「陛下には近づかない方が身のため」だと言い、奎璧には大成功か破滅かどちらかになると意味深な言葉を投げかけ、その予言に不安を募らせる君玉。
若い状元と榜眼を快く思わない上司と同僚に連日大量の仕事を与えられて残業続きの君玉と奎璧は、翰林院で唯一新人イビリに与しない齊世美に現在の朝廷の内情を聞かされる。
成化帝の寵姫である萬貴妃が重用する佞臣の宦官,梁芳は、成化帝の信心深さを利用して道士の李孜省や美僧の継暁を紹介して朝廷を意のままに操っているのだという。
腐敗した朝廷の現状を知って激怒し実力で出世してやると宣言した奎璧は、ストレスが限界に達して倒れてしまうが、医術の心得がある君玉のおかげで回復する。
君玉を信頼するに足る人物だと見直した奎璧は心を開き、友人となる三人。
世美は二人に今の朝廷の唯一の希望が聡明だと噂される皇太子,祐摚だと話し、彼の御代になるまで堪え忍ぼうと明るく諭す。
数日後噂の皇太子に突然召し出される君玉と奎璧。
父の手がかりを掴むきっかけになるのではと期待する君玉は、皇太子の宮殿である文華殿に赴くと聞き覚えのある琴の音を耳にして心がざわめく。
琴を奏でていた皇太子を目にした君玉は、かつて囚われた父を翻意させるために朝廷に連行されそうになり、川に身を投げた自分を救ってくれた貴公子だと気づく。
密かに想い続けていた人を前にしながら女と明かすことの出来ない君玉だったが、貴い身分でありながら気さくに話しかける皇太子を一層慕う気持ちが強くなる。
皇太子の教育という役目を負う翰林院に所属する者の中でも自分と同年代の君玉と奎璧に勉強だけでなく世間のことも教えて欲しいと言う祐摚に、出世欲の強い奎璧は次代の帝に取り入ろうとする。
恋愛のことなど踏み込んだ質問をする奎璧との会話を楽しむ皇太子は、自分にも恋する女性がいると打ち明ける。
どんな女性かと尋ねる奎璧に、かつて龍女のように水の中から現れ束の間の時間を過ごしただけで名前も知らないと答える皇太子の言葉を聞いた君玉はもしかすると自分のことかと胸を熱くするが今は恋愛どころではないと思い直し、思いきって自分は太医院の院使だった孟子元の弟子で、師匠の行方を探していると話し、子元の行方に心当たりがないかと尋ねる。
奎璧は君玉が出世のためではなく師匠を探そうと朝廷に入ったことに驚き、側近の蓮英と顔を見合わせる皇太子は君玉に孟子元が逆らった萬貴妃の命令とは、恐らく自分を殺害するための毒を作れということだろうと告げる。
萬貴妃は成化帝の寵愛を一身に集めていたが、子を身籠もったのは一度きりで、その子も生まれてすぐに亡くなったため、成化帝が他の女性との間に子供を作ることを決して許さなかったという。
祐摚の母,紀妃は瑶族の女性で戦争の捕虜となり成化帝とお手付きとなったが、祐摚を身籠もった際にも萬貴妃に堕胎薬を飲むよう命じられたものの、紀妃に同情した宦官,張敏の計らいで出産することが出来た。
祐摚が6歳になった頃、自分に子が出来ないことを嘆く成化帝に張敏は祐摚の存在を明かし、喜んだ成化帝はすぐに祐摚を皇太子の地位に就かせた。
しかしそれを知って激怒した萬貴妃によって紀妃は毒殺され、張敏もまた自害してしまう。
その後も祐摚の命を狙いたびたび魔の手を伸ばした萬貴妃だったが、祐摚は父である成化帝に守られ何とか生き延びることが出来た。
だが自分を欺いた女の息子が皇太子の地位に就いていることが許せない萬貴妃は、その後成化帝に側室との間に子をもうけさせ、祐摚を廃位にして自分が養育した皇子を皇太子にしようと画策していた。
祐摚の話を聞いた君玉は既に父が亡き者にされているのではと悲嘆に暮れるが、祐摚は自分が生きている限り暗殺を諦めない萬貴妃は手駒として子元を生かしておくはずだと考えを述べる。
子元が囚われているのは自分にも関係あることだと祐摚は自分の手の者に調べさせることを約束し、君玉は聡明で人望があり自分の命の恩人でもある祐摚に固い忠誠を誓う。
一方出世欲の強い奎璧は皇太子の祐摚が朝廷一の権力を握っている萬貴妃に疎まれていることを知り、祐摚側についていくべきか迷っていた。
祐摚のもとを辞し翰林院に戻った二人は世美に幼い頃から聡明だったという祐摚の逸話を聞き、このまま萬貴妃の思い通りにさせていては朝廷が腐敗する一方だと嘆く。
君玉に出世欲がないことを知った奎璧は自分達が協力して祐摚を皇帝にしようと決意を述べ、将来自分が宰相になることを目論む。
ある夜口うるさい蓮英がいないのをいいことに、祐摚の想い人である龍女を探しに行こうとお忍びに連れ出す奎璧。
反対する君玉を押し切って出かけた三人だが、城を出たところで萬貴妃の刺客に襲われる。
武術に長けた奎璧が敵の剣を奪って祐摚達を守ろうとするが、多勢に無勢であわやというところに蓮英が駆けつける。
見た目は線の細い美少年ながら鮮やかな剣さばきで敵を退けた蓮英は、祐摚を連れ出した奎璧を軽率だと責め、二人は一触即発の状態になるが、祐摚がそれを仲裁して今度は明るい時間に皆で揃って出かけようと提案する。
数日後、再びお忍びで街に出かけた一行は観劇をしようと食事処を兼ねた芝居小屋に入るが、君玉はそこで見た芝居でかつての許嫁を思い出していた。
幼い頃に親同士の約束で婚約した皇甫少華はお世辞にも美少年とは言えず、鈍くさい男の子だった。
一緒に遊んでいて野犬に襲われた二人は逃げようとするが、転んでしまった少華を守ろうと野犬に石をぶつける麗君に野犬が向かってきたところを少華の父の皇甫将軍が矢で仕留めて事無きを得る。
ほっとして泣き出す麗君に自分が愚図なせいで危ない目に遭わせたと謝る少華は、父のように強くなって一生麗君を守ると誓うが、それ以後麗君が皇甫家に遊びに行くことはなかった。
やがて子元が囚われの身となり、麗君も川に身を投げて亡くなったことになったため、婚約は立ち消えになったのだった。
お忍びを終えて城に戻ろうとしていた一行の前に、またしても一人の刺客が現れる。
しかし先日とは違い、かなり腕の立つ者のようで奎璧と互角以上に戦っていた。
顔を隠している刺客の正体を暴こうと奎璧は敵の覆面を切り裂き、現れた美形の青年に君玉は一瞬見惚れてしまう。
その刺客は相手が奎璧だと気づくと驚き、奎璧もまた敵が自分のよく知る人物であることに愕然として「皇甫少華…?」と、その名前を呟くのだった。
刺客として現れた美青年がかつての許嫁だと知った君玉は?!
・・・
第1巻は以上となります。
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京劇にもなっている『華麗縁』をもとに明代の成化年間を舞台にした中国歴史絵巻です!
男装の美少女が囚われの父を探すために女人禁制の朝廷に官吏として入り、将来の賢君となるべきイケメン皇太子の側近となって、朝廷を意のままに操ろうとする権力者達を倒すために大活躍するというドキドキワクワクのストーリー!
主人公は才色兼備の孟麗君という17歳の女の子。
名医である孟子元の娘として生まれ、幼い頃から父の薫陶厚く勉学に励んでいた麗君ですが、太医院の院使となった父の子元はある日時の皇帝,成化帝の寵姫である萬貴妃の命に逆らったとして囚われの身となってしまいます。
麗君自身も父を説得させようとする役人達に捕まりそうになりますが、父の足を引っ張るくらいならと咄嗟に川に身を投げてしまいます。
川に流され溺れそうになっていたところを一人の貴公子に助けられ九死に一生を得た麗君は、自分が死んだことになっていることで男のふりをして官吏になり、朝廷に入ることを思いつきます。
叔父の助けを得て科挙を受けた麗君は状元及第し、酈君玉と名前を変えて朝廷で官吏として働くことに。
しかし朝廷は萬貴妃一派に牛耳られ、宦官の梁芳や胡散臭い道士の李孜省が跋扈していました。
そこで見識高く人望も厚いという皇太子の祐摚に召し出された君玉は、祐摚が自分を救ってくれた貴公子だと知ります。
密かに祐摚を慕い続けていた君玉ですが女と明かすことは出来ず、想いを胸に秘め臣下として祐摚に忠誠を誓います。
皇太子でありながら萬貴妃に憎まれ何度も命を狙われている祐摚のために萬貴妃と対立することになる君玉の運命は…?という展開でした。
主人公は男装の美少女、そしてイケメンで賢く人望厚い皇太子の祐摚や、その側近で宦官でありながら武術に秀でた蓮英、君玉の同僚で文武両道の奎璧など、魅力溢れるキャラクターがこれでもかと登場します。
次代の皇帝の地位を巡って暗躍する萬貴妃一派や、囚われた父,孟子元の行方など、ハラハラドキドキの要素が満載で、皇太子側につく君玉の活躍が楽しみです。
ラストで敵方の刺客として登場した君玉の許嫁,皇甫少華の存在も気になるところ。
君玉を巡るラブストーリーの展開もあるのか?期待しながら第2巻に進みたいと思います!
・・・
感想は以上となります。
※次の第2巻はコチラ!
「第2巻:皇太子を襲った刺客がかつての許嫁!君玉は・・」
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以上で「新☆再生縁-明王朝宮廷物語」第1巻のネタバレと感想を終わらせていただきます。
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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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