彼女お借りしますのネタバレ第103話&感想!和也の案への千鶴の答えは?

2019年8月22日

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今回の記事は「彼女、お借りします」の第103話(8月7日発売の週刊少年マガジン2019年36&37合併号掲載)のネタバレと感想をお届けいたします。

自主制作映画。

和也の案を聞いた千鶴。

一旦、自室に戻って考えます。

すぐには了承できない千鶴と

ただただ時間がないと焦る和也。

そして、千鶴が答えを出します。

溢れる想いとふたりの夢・・・

時が動き始めます。

・・・

では、早速、第103話を見ていくことにしましょう。

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「彼女、お借りします」第103話のネタバレ

※前回はコチラ!
102話:ある策を持った和也が…

今回の物語は、和也と千鶴のアパートの前から始まります。

前回、祖父の写真を胸に涙する千鶴のもとに

和也が急に現れたところでした。

映画を自主制作しようとの案を携えて・・・

驚きと緊張、呆気にとられたような表情の千鶴。

真剣な面持ちで千鶴の様子を伺う和也。

唐突な提案、強引な案に、やっぱり千鶴は戸惑っています。

「ごめん、ちょっと

 考えさせて・・・」

自らが考えた案に対して無我夢中の和也は

その答えに戸惑います。

「で、でも時間が・・・っ」

千鶴が強い口調で言ってドアを締めます。

「いいから

 考えさせて」

複雑な表情の和也・・・

部屋に戻って、もんどり打ちます。

「ぐぉ~~~~っ!!

 気が気じゃねぇ!!」

一分一秒でも早く動きたいのでしょう。

和也はひとりで焦っています。

「でも、こうしてる間にも

 刻一刻と時間が・・・!!」

そして、今どうしているのだろうと

思い浮かべる千鶴の姿は、

やっぱりシャワーを浴びているシーン・・・

「なんでだよ!!

 風呂じゃなくていいだろっ!!」

ポコポコと自分の頭を叩く和也くんです。

和也は思います。

折角考えた妙案も、簡単には受け入れては

もらえないかも知れません。

これまで自分が千鶴に見せてきた姿は

情けないところばかりだし、

それも仕方ないかも知れません。

でも、精一杯調べたんです。

自主制作映画にかかる費用は、

機材・人件費、編集費用、その他諸々で

200万から300万。

公開されている自主制作映画のうち、

目標達成に至るのは約70%。

決して無理な数字ではありません。

あとは時間です。

資金集めと映画制作で約2ヶ月半。

小百合おばあちゃんに残された時間は

どのくらいか、和也にはわかりません。

でも、これに賭けるしか、今の和也には

思いつきません。

“人に頼ることも大切"

墨ちゃんからの “おもてなし" から得た閃き・・・

他にあるか!?

方法・・・っ!!!

水原・・・!

そのとき千鶴は・・・

祖父、勝人の写真を見ながらひとり物憂げに考えています。

和也はパソコンに何やら打ち込んでいます。

「"思う"の"敬語"は、"存じる"か・・・」

もしかして脚本でも書こうとしているのでしょうか?

千鶴の舞台を見たときは時代劇でしたが、

そのときの印象が強過ぎるのでようか・・・

不意に

バタン!!

という音に和也がドキっとします。

コッ!コッ!コッ!

通路を歩く音。

ピンポーン!

ドキっ

息を呑む和也。

ドアへと走ります。

そしてドアを開けると千鶴の姿が・・・

まだ着替えもしていない、千鶴がそこに立っています。

和也と目を合わせることなく、

佇む千鶴・・・

「さ、さっきは突然ごめん!

 お、驚くよなそりゃ!

 あんなこと・・・・!」

必死で言い訳するというか

取り繕うというか

しどろもどろの和也に

千鶴が言います。

「できる・・・・?

 本当に・・・・」

「え?」

「残された時間・・・

 無駄にしたくない・・・・」

「途中で諦めるなら・・・

 できないなら・・・

 今 言って欲しい・・・」

うつむき加減の千鶴の表情は伺い知れません。

真剣な眼差しの和也。

千鶴の手は震えています。

意を決したかのように和也が口を開きます。

「・・・できる・・・!」

「やってみせる!!!」

千鶴の脳裏に、

これまでの和也の言動や

祖父、勝人の言葉が浮かびます。

男ってホントに・・・バカ・・・

見栄っ張りで・・・夢見がちで・・・

この世には・・・

叶わない願いの方が多いのに・・・

そして、絞り出すように出た千鶴の言葉。

「お願い・・・

 作って・・・

 私の映画・・・」

口元を抑えて、和也の部屋の前に立つ千鶴の姿。

表情はまだ見えませんが、横から見るその姿は、

とても可憐です。

そして、

「おばあちゃんに・・・

 見せて・・・」

長い黒髪が風になびいています。

アパートの通路の灯りが、千鶴の・・・

涙が今にも溢れ出しそうな千鶴を照らしています。

その目を見た和也。

おそらく初めてではないか、

その今にも壊れそうな、

硝子細工のような、美しくも脆い千鶴の姿・・・

右手をぎゅっと握りしめます。

「・・・やる!

 やってやる!」

「必ず!

 最後まで!」

「何があっても!!」

・・・

第103話は以上となります。

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次は感想をお届けいたします。

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「彼女、お借りします」第103話の感想

和也の閃きから生まれた案、自主制作映画・・・

いろいろ考えを巡らせると、

とてもとても波乱に満ちた展開が予想されます。

それでも、

それでもこれまでずっとずっと、

和也が強く思って来た、

“水原の為にできること"

が具体的な形となって、

動き出そうとしています。

今回のお話し。

時間的には、千鶴が和也の案を聞いてから

一旦自室で考えて、再び二人が対峙して

映画を作ろうということになる。

という僅かな間を描いたものです。

でも、その中に、ふたりがこれまでに歩んで来た、

たくさんの経験が凝縮されているように、

強く感じます。

和也のただただ真っ直ぐな一途な想いは、

千鶴の祖父、勝人に重なるところがあります。

もちろん、それは千鶴が一番強く感じていることでしょう。

和也はこれまで、千鶴の前でドジを踏んできたことばかりが

頭の中にあります。

でも、千鶴はそんな和也のひたむきな人となりを知っています。

だからこそ、これまで強がって、

大人の女性を演じてきた千鶴が、

和也の案に賭けたのも

感情が溢れ出したのも

和也の人柄があるからこそだと思います。

千鶴は演技の勉強を精一杯続けてきた、

この業界の女性です。

対して、和也はまったくの素人。

決して平坦な道のりではありません。

ですが、ふたりが共通の夢に向かって歩き出す瞬間を

目にすることができことをとても嬉しく思ってしまいます。

どうか、どうか、ふたりに明るい未来が待っていますように。

明るい未来を手繰り寄せることができますように

願わずにはいられません。

・・・

感想は以上となります。

※次回の第104話はコチラ!
104話:和也と千鶴の思いが交錯する。

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以上で「彼女、お借りします」第103話のネタバレと感想を終わらせていただきます。

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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)

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