彼女お借りしますのネタバレ第100話・101話＆感想！勝人の思いとは…
今回の記事は「彼女、お借りします」の第１００話＆１０１話（７月２４日発売の週刊少年マガジン２０１９年３４号掲載）のネタバレと感想をお届けいたします。
夢は必ず叶う！
そんな強い気持ちを説き続ける祖父、勝人。
若き日の祖母、小百合は銀幕の中で輝いています。
夢に向かって努力する一ノ瀬ちづる・・・
そんな ちづるに訪れる現実は、
あまりにも過酷で・・・
・・・
では、早速、第１００話＆１０１話を見ていくことにしましょう。
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※前回はコチラ！
「９９話：頑張る千鶴、その過去とは..」
場面は、千鶴(一ノ瀬ちづる)が中学１年生のとき。
祖父の一ノ瀬勝人が、ちづるに向かって力強い口調で、
“想い"は必ず届くと説いているところから始まります。
そんな祖父を見て、まだ思春期に入って間もない
ちづるは思います。
男の人はバカだと・・・
いつも夢見がちで、現実を考えていなくて、
臆病なくせに見栄をはる・・・
そして無責任なほど前向き、と・・・
勝人は三国志を例に上げて、夢は必ず叶う！と
いつものように繰り返します。
まだあどけない ちづるを連れて、
お百堂参りも一緒にやろうとします。
しぶるちづるに祖父は説きます。
“神頼み"をバカにしていけないと。
自分はお百堂を踏むことによって、
ちづるの祖母、小百合への求婚に成功したのだと。
「そんなの迷信よ」
と冷めた態度の ちづるに、勝人は、
そこへ座れ！とお説教です。
そんな日々の中、ちづるにはある想いがありました。
小さな頃から映画や小説が好きだった、ちづる。
祖母、小百合が元々は女優であったことは聞いていました。
そのためかどうかは定かではありませんが、
いつしかその中の人たちに憧れを抱くようになっていました。
そして中３のとき、
小百合が出演していた映画のDVDに出会います。
タイトルは、「せんばづる」
主演は、鳳小百合(おおとりさゆり) 。
「懐かしいわね～っ」
と照れ笑いする小百合。
でも、画面に映る小百合は別人でした。
その姿に愕然とする ちづる。
（こ、これがおばあちゃん・・・！？）
（この人 とんでもない"嘘つき"だわ・・・・！！）
おばあちゃん、鳳小百合は天才でした。
・・・・・・・
役が取り憑いた とまで言われたその演技は、
デビュー作一本で当時の演劇界を席巻したほどでした。
ちづるは暫く絶句し、驚きとともに、
心からの"憧れ"を抱いたのでした。
小百合が言います。
「あなたの名前もね。
この映画「せんばづる」から取ったのよ・・・」
ちづるの母がよく言っていたとのこと。
どんな願いも叶える"千羽鶴"
そんな幸せを運ぶ存在になって欲しいと・・・
それ以来、銀幕に映る祖母の姿が
頭から離れなくなったちづる。
・・・・
夢は見るものではなく、
・・・・・・・・
取り憑かれるもの
であることを悟ります。
（わたしも・・・
あんな風になれるのかな・・・）
そしてある夜。
思いつめた表情で、ちづるが口を開きます。
「私
女優になりたい」
「おばあちゃんみたいな
女優に」
小百合、「ちづる・・・」
勝人、ぽかんと口をあけて唖然・・・
小百合が口を開きます。
「ちづる・・・
演技の世界はそんな簡単なものでは・・・」
っと、勝人が突然 しゅばっと立ち上がります。
ちづるの肩をがしっと掴み、大声で言います。
勝人節が響き渡ります。
「よく言った、ちづる！！
それがお前の"夢"かぁ！！」
ちづるなら小百合のような立派な女優になれる！と勝人。
「なれる！！
なれるぞ！ ちづる！！！」
少し時が経って、
勝人がワンカップを手に言います。
何が起こるかわからないこの時代、
大学には行っておくようにと。
そしてまたもや大きな声で、
「強く願い！
行動し続ければ
夢は必ず叶う！！」
それまで全力で応援すると。
ちづるが映画に出ている姿を必ず見ると・・・
「約束だ！ちづる！！」
強く手を握り合う祖父と孫娘。
その二人を小百合は
優しげな笑みを浮かべて見ています。
そして、ちづるは演劇部に入り、
おじいちゃんの"なれる"という言葉と
おばあちゃんの"女優"としての姿を胸に
日々の努力を始めます。
立派に映画に出ている自らの姿を
２人に見せる！
“夢は叶う"
“応援する"
との言葉をくれた祖父に感謝の言葉を
心に秘めるちづる。
ちづる、高校生のとき・・・
ここで物語はがらりと変わります。
タクシーの運転席で信号待ちする勝人。
青信号になり走り出したとき。
そこに一台のトラックが・・・
息を切らして走るちづる。
脇見運転で、赤信号で飛び出してきたトラック・・・
ドライバーは高齢・・・
相手がトラックじゃねぇ・・・
そんな言葉が病院内で聞こえます。
涙を浮かべて座る小百合のもとに辿り着いたちづるの
目に入ったのは、"手術中"の文字。
ちづるの
「おじいちゃんは・・・？」
の言葉に、首を振る小百合。
「分からない・・・っ！！」
ちづるは何かを思いつきました。
そして走り出します。
・・・神頼みをバカにしてはいかん！・・・
勝人の言葉がちづるの脳裏に浮かびます。
（私が病院にいたって
おじいちゃんが助かるわけじゃない・・・っ！！）
（今、私がおじいちゃんのためにできることは
病院で泣くことじゃないっ！！）
ちづるは裸足で、
強い強い"想い"を胸に
神社の階段を駆け上ります。
そして駆け下ります。
何度も
何度も・・・・
勝人の言葉。
自らの夢。
ふたりの約束・・・
おじいちゃんっ！！
場面は病室へと移ります。
ベッドに横たわる勝人。
脇に立つ小百合。
「脳へのダメージが大きく意識が戻りません」
医師の言葉に力なくうなずく小百合。
そう、勝人は意識不明の重体・・・
今夜が峠・・・
そこへ、はだしで、ボロボロの姿のちづるが・・・
「言ったでしょ、おじいちゃん・・・っ
私が女優になった姿を見てくれるって・・・！」
「それまで全力で
応援してくれるって・・・・っ！！」
私の名前は、どんな願いも叶える"千羽鶴"から取ったもの・・・
だから、私が願えばきっと効果はテキメンのはず！
「だって言ったでしょ？おじいちゃん
強く願えば・・・っ
どんな夢でも叶うんだって・・・っ！！」
涙が溢れ出る ちづる・・・
すると・・・
重体のはずの勝人の手がピクッっと動きます。
バイタルには変化ありません。
でも今、確かに勝人は反応しました。
「おじいちゃんっ！！」
「勝人さん！勝人さん！！」
必死に叫ぶ２人！
「叶う・・・
願え・・・」
ちづるの目が大きく見開かれます。
「願えば・・・
夢は・・・
必ず
叶う・・・」
確かに、確かに勝人はそう言いました。
そして、ちづるの手からするりと落ちる勝人の手・・・
バイタルが・・・ゼロに・・・・
響き渡るちづるの悲鳴にも似た声・・・
そして、時間は現在の千鶴を映します。
部屋で祖父の写真を見つめる千鶴。
その部屋の前に、男性らしき人物の姿が・・・
・・・
第１００話＆１０１話は以上となります。
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「彼女、お借りします」第１００話＆１０１話の感想
千鶴が現在、強い意志を持って凄まじい努力をしている理由。
それを垣間見ることができたように思います。
千鶴を突き動かしているのは、
かつて銀幕のスターとして活躍し、
大きな憧れを抱かせてくれた、
今現在、病状に伏している小百合への思い・・・
それだけではありませんでした。
夢を抱くことの大切さ
そしてそれに向かって努力することの尊さを
教えてくれた、亡き祖父、勝人への思い。
一ノ瀬ちづるに、こんなにも深い深い
ドラマティックな過去があること、
和也との出会いのときに
誰が想像できたでしょう？
“水原千鶴"の名前にも深い意味があったんですね。
みんなを幸せにする存在・・・
千鶴の強く深い優しさの中には、
その芯の強さの中には、
このような深い物語があったのですね。
優柔不断でありながら、ただただ一途な和也への
そして、祖母、和(なごみ)に対する行動や言動。
今なら納得できます。
いま、たったひとり残された肉親の小百合おばあちゃんの
時が残り少なってきています。
そんな中で思い悩み苦しむ千鶴・・・
アパートの部屋の前に現れた人物。
皆さんにはそれが誰か容易に分かることと思います。
その人物がこれからやろうとしていること。
いまの千鶴の状況を打破する起爆剤となり得るのか。
祖父母への想いの強さ故に迷走する千鶴の心を救えるのか。
どうか・・・
どうか、次回は沈んだ千鶴の顔に希望の色が浮かぶことを
切に願っています。
一ノ瀬ちづるに
これ以上の苦しみ、悲しみを味あわせたくないと願うのは、
私だけではないと思います。
願いを込めて・・・
・・・
感想は以上となります。
※次回の第１０２話はコチラ！
「１０２話：ある策を持った和也が…」
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以上で「彼女、お借りします」第１００話＆１０１話のネタバレと感想を終わらせていただきます。
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ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)
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