とりかえばやのネタバレ第13巻 (最終回) &感想!睡蓮と沙羅の秘密が・・

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この記事では「とりかえばや」の最新刊であり最終巻である13巻のネタバレと感想をお届けいたします。

流刑に処された銀覚に代わり、帝や沙羅への復讐を果たそうと右大臣家に火を放つ幻覚は、宿下がりしていた梅壺が朱雀院へ避難しようとする牛車を乗っ取り、内裏へと入り込む。

右大臣家の火事のため警備が手薄になった承香殿で待ち構えていた幻覚は睡蓮を殺そうと…!?

では早速、「とりかえばや」13巻のネタバレを見ていくことにしましょう!

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「とりかえばや」13巻(最終巻)のネタバレ

幻覚は流刑に処された銀覚に代わって、帝や沙羅双樹の右大将に復讐を果たそうと、入り込んでいた右大臣家に火を放った。

宿下がりしていた梅壺の女御は朱雀院へ避難しようとするが、潜んでいた幻覚に牛車を乗っ取られてしまう。

その頃、承香殿にいた沙羅は警備のため都に向かうが、異変を察して内裏へ来た一の姫宮と出会う。

姫宮の身を案じる沙羅は朱雀院へ戻るよう諭すが、銀覚への呪詛返しで深い昏睡に陥っている吉野の宮が気がかりな一の姫宮は、五節の尚侍を自分の名代として遣わした。

朱雀院へ送るという沙羅の申し出を断り、内裏へ戻って帝を守るようにと命じる一の姫宮。

一方、右大臣家の火事で警備が手薄になった承香殿には、梅壺を連れた幻覚が入り込んでいた。

幻覚に襲われた睡蓮は、首を絞められながらも刀を手に取り幻覚の胸に突き立てる。

瀕死の幻覚に髪を掴まれ、髢がちぎれてしまった睡蓮は、殿舎に火を放つ幻覚を見る。

燃え上がる承香殿に慌てふためく皆を導くため、沙羅の装束を身にまとい「沙羅双樹の右大将」に扮した睡蓮は、帝のもとに駆けつけ、御動座を進言する。

睡蓮の進言を受け入れた帝は移動のため輿に乗るも、睡蓮に自分のそばを離れないよう命じ、それを聞いた睡蓮は、帝が自分の正体を見抜いているかもしれないと感じる。

復讐を諦めない幻覚の残党達は帝の乗った輿に襲いかかり、睡蓮は帝を護って大極殿に上る。

そこへ沙羅と石蕗が駆けつけ、石蕗は自分が残党を食い止める間に帝を守れと沙羅を大極殿へ向かわせた。

階を駆け上り、扉を開けた沙羅の前には帝と、もう一人の「沙羅双樹の右大将」が…。

はからずも帝の目前で同じ姿を揃えてしまった睡蓮と沙羅。

帝に賜った水晶を返上し出家して罪を償うと許しを請う二人を前に、天に聞いてみようと水晶をかざす帝。

すると黒雲がたちこめ雨が降り出し、内裏の火事が見る見る収まっていった。

二人を許し自らの宝だと語りかけた帝は、左大臣家を里内裏と決め、自ら睡蓮を抱いて輿に乗り込み、左大臣達に睡蓮を女御にすると宣言する。

沙羅は帝が自分達の秘密を知った上で睡蓮を女御にすると決めたことを父である左大臣達に伝える。

寝殿で待つ帝のもとへ向かう前に身を清め支度をしていた睡蓮に会いに来た沙羅は帝の睡蓮への寵愛の深さを語り、過去のことで帝の愛を受けることを躊躇う睡蓮の背中を押す。

ついに結ばれる帝と睡蓮。

目覚めた睡蓮は、星を見て物思いに耽っている帝の姿を見て自らの過去を話すが、帝は睡蓮を唯一無二の女だと抱きしめ、女御になるよう命じる。

露顕の儀を行い、女御宣下が下され「関白の女御」となった睡蓮は、里内裏で帝と仲むつまじい日々を送る。

数ヶ月後、睡蓮は帝の子を身籠もり、帝を始め、沙羅や左大臣家の人々は喜びに沸き立つが、一の姫宮の文で知らせを受けた吉野の宮は呪いが続く睡蓮の身を案じる。

出産の日を迎えた睡蓮は容態が急変し、睡蓮を案じる帝は自分のもとに睡蓮を返すよう必死に神仏に祈り続け、睡蓮の身に巻き付いた数珠が弾け飛び、自分のもとに戻った睡蓮と二人で天の川を渡る夢を見る。

その頃同じ夢を見ていた睡蓮は、無事に男児を出産し、知らせに安堵した帝は我が子の誕生を祝い、国中の民に祝福を与える。

一方、梅壺は銀覚と幻覚を都へ引き入れてしまった自らの罪を詫び、帝に出家を願い出る。

幻覚より授かったという数珠を若君誕生の障りにならぬよう僧都に祓わせたところ粉々に砕け散ったという話を聞いた帝は、自分の見た夢と符合することに驚くが、梅壺の配慮のおかげで睡蓮が無事に出産出来たとして、長年自分に仕えた労をねぎらい出家を許した。

左大臣家で催された五十の祝いに行幸した帝は、初めて我が子を腕に抱き、対面した睡蓮から出産の折りに帝と三途の川を渡った夢を見たと聞いて、生まれた子は神仏に遣わされたと確信し若君を東宮に、睡蓮に中宮の位を賜った。

更に、沙羅を右大将と兼任で内大臣、石蕗を大納言に任じた帝は、弓弦親王の後見を右大臣家に任せ、母として親王を教え導くよう梅壺に命じる。

帝に一の姫宮との婚姻を許された沙羅は朱雀院に姫宮を訪ねて妻問いをし、姫宮と一夜を過ごした。

数年後、帝との間に三人の皇子と一人の内親王をもうけた睡蓮と、一の姫宮との間に若君を授かった沙羅は、それぞれ幸せに暮らしていた。

一の姫宮に請われて自分達の人生を物語にまとめていた沙羅と、それを読んだ睡蓮は自分達の人生を振り返って、倖せをかみしめ柔らかく微笑むのだった。

以上となります。

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「とりかえばや」第13話(最終巻)の感想

堂々の完結となった第13巻です。

帝や沙羅に復讐をしようと企む幻覚によって都は大騒ぎになり、睡蓮は隙を縫って内裏に入り込んだ幻覚に襲われてしまいます。

しかし女の姿をしていてももとは右大将、睡蓮は首を絞められながらも太刀を抜いて幻覚の胸に突き立てます。

沙羅として凛々しく活躍していた頃の睡蓮を思い出させるシーンでした。

瀕死の幻覚によって火を放たれた内裏は一気に燃え上がり、睡蓮は混乱する人々を導くため沙羅双樹の右大将に扮して帝のもとへ赴きます。

駆けつけてきた沙羅双樹の右大将を一目見て睡蓮だと見抜く帝ですが、何も言わずに自分のそばを離れないよう睡蓮に命じるのです。

輿に乗り込んだ帝を狙い襲いかかる幻覚の残党達から逃れた帝と睡蓮は大極殿へ上がり、そこへ帝の身を案じた沙羅が駆けつけます。

帝に秘密を知られてしまった睡蓮と沙羅は跪いて許しを請いますが、水晶を天にかざし雨を降らせた帝は、二人を自分の宝だと称するのでした。

幻覚の復讐から、睡蓮と沙羅の正体が明かされるまで一気にクライマックスへ駈け上った感のある展開ですが、それぞれつながりのあるシーンによって読み応えある筋書きとなりました。

騒ぎが収まり、睡蓮を女御にすると決めた帝は里内裏とした左大臣家でようやく睡蓮と結ばれます。

子供を死産した過去を気にする睡蓮は、帝にそのことを打ち明けますが、帝は一層睡蓮を愛しく思い、自分のそばから片時も離さないほど寵愛します。

やがて睡蓮は身籠もり、この上ない慶事に都中が喜びに沸き立ちますますが、お産を迎えた睡蓮の容態が急変してしまいます。

帝は睡蓮の身を案じひたすら神仏に祈り続け、その想いが天に通じたのか睡蓮は無事に若君を産むことができました。

我が子の誕生を殊の外喜んだ帝は、若君を東宮に、睡蓮を中宮に宣下し、沙羅を内大臣にした上で一の姫宮との婚姻を許すのです。

睡蓮を敵視していた梅壺は自らの罪を悔いて出家して後見を任された弓弦親王の母となり、呪いに囚われていた朱雀院と和解した吉野の宮は五節の尚侍と心を通わせ穏やかな日々を送ります。

ちなみに大納言に出世しても沙羅を女だと思い込んでいた石蕗は、沙羅が男になっていたことを知って混乱しまくりでしたが、散々睡蓮を苦しめた罰としてこのくらいは我慢してもらいましょう。

長い物語になりましたが、男女が入れ替わっていた睡蓮と沙羅は、様々な困難を乗り越えて、それぞれ愛する人と巡り合い幸せを掴むことができました。

自分達の数奇な人生を振り返り穏やかに語り合う二人と、二人を見守り続けた父の左大臣の暖かい言葉で物語はラストを迎えました!

以上でこの記事を終わらせていただきます。

ここまでおつきあい頂きましてありがとうございました(*^_^*)

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