Nのために 結末&最終回は?ネタバレ&あらすじです!

2022年10月22日

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この記事ではTBS系ドラマ「Nのために」のあらすじ・ネタバレについてシェアさせていただきます。(*゚▽゚*)

※「Nのために」が今すぐ無料で視聴できます!

※くわしく知りたい方はこちら↓でまとめています。
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さて、このドラマは人気小説家の湊かなえさんの純愛ミステリー小説をドラマ化したものです♪

とある事件をきっかけに、現在と過去を追いながら事件の真相が明らかになっていくミステリーですが、ドラマ化する話を聞いて早速、原作の小説を読ませていただきました♪

なんともいえないスリリングでかつ純愛ミステリーです(*゚▽゚*)

登場人物に共通するイニシャルの「N」が小説のタイトルになっています。

この人物たちの出会いや、恋愛や、犯してしまった罪が事件にどのようにからんでいるのか・・を物語に乗せて紐解かれていきます。

ドラマでは小説には出てこない元警察官の高野茂が登場します。

この高野は10年前に起きたとある事件の判決を怪しく思い、事件の真相を紐解いていく役割を担います。

ドラマにしか出てこない高野の動きにも注目ですね(*゚▽゚*)

さらにこの「Nのために」のキャストについても少しご紹介いたします。

主演は榮倉奈々です。

セレブの夫妻の殺人事件に関わる主人公の杉下希美を演じます。

また徳井義実、小西真奈美、小出恵介、三浦友和、窪田正孝、賀来賢人などの豪華キャストでこのドラマが演出されます(*゚▽゚*)

ではこの物語の気になる結末はどうなるのか?

早速、「Nのために」のあらすじや結末について見ていくことにしましょう(^O^)
(視聴率については「視聴率速報!」まで♪)

◆「Nのために」序章

2004年。
高層マンションの48階の一室で、野口貴弘(徳井義実)と妻の奈央子(小西真奈美)が殺害されていると通報が入りました。

野口貴弘は大手総合商社M商事に勤めるエリートビジネスマン。
妻の奈央子はそのM商事の重役の娘。

貴弘は後頭部から血を流して倒れており、奈央子は腹部に包丁が刺さっていました。

警察は、その現場に居合わせた4名から詳しく事情を聴くことにしました。

この4名が、この事件に密接にからんでいて、この物語の重要なキーパーソンとなるのです。
この4名とは・・・
・大学生の杉下希美(榮倉奈々)
・希美の高校時代の同級生である成瀬慎司(窪田正孝)。フレンチレストランで働いています。
・希美と同じアパートに住んでいる安藤望(賀来賢人)。野口貴弘と同じM商事勤務です。
・同じく希美と同じアパートに住んでいる西崎真人(小出恵介)。小説家を目指しています。

希美と安藤はこの野口夫妻と知り合いでした。
沖縄の石垣島にスキューバーダイビングのツアーに行った際に、野口夫妻と知り合います。
偶然、安藤が就職した会社に野口貴弘がいて、安藤は貴弘の部下となります。
このような縁もあり、希美と安藤は野口夫妻と共に一緒に食事をしたり、趣味の将棋をしたりする仲でした。
安藤と貴弘は将棋の対戦を時間があればしていて、特に貴弘は安藤との勝ち負けに異常にこだわっていました。

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「杉下希美(榮倉奈々)」
(榮倉奈々さんについて気になる方はこちらまで♪
榮倉奈々の出演映画&ドラマなどの経歴についてチェック!」)

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「安藤望(賀来賢人)」
(賀来賢人さんについて気になる方はこちらまで♪
賀来賢人の出演映画やドラマなどの経歴についてチェック!」)

安藤は事件の日には、仕事が終わって野口宅に行って貴弘と将棋を一戦交える予定でした。

成瀬慎司は希美の高校時代の同級生で、フレンチレストランで働いています。
成瀬は野口宅に出張サービスで料理を届けました。
この料理は元気がなかった奈央子を元気づけるために、希美が手配したのです。

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「成瀬慎司(窪田正孝)」
(窪田正孝さんについて気になる方はこちらまで♪
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西崎真人は、杉下希美と同じアパートの隣室に住んでいます。
希美を訪ねてきた野口奈央子と偶然出会い、希美がいなかったので西崎はしばらく自分の部屋で奈央子を待たすことになります。
そしてお互いにいろいろと話をするうちに、西崎が書いている小説を奈央子に見せて、奈央子がその物語に感動します。
その後も2人はいろいろと話して親密になり、とうとう不倫関係になります。

実は奈央子は、夫の貴弘からDVを受けており西崎はそれを心配していました。
そしてある日、西崎と奈央子との関係が夫の貴弘にばれたということで奈央子が部屋に監禁されてしまいます。
それを知った西崎は、奈央子を部屋から脱出させようと花を届けたふりをして野口宅に行きます。

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「西崎真人(小出恵介)」
(小出恵介さんについて気になる方はこちらまで♪
小出恵介の出演映画&ドラマなどの経歴についてチェック!」)

西崎は「自分がやった」と警察に証言して、その場で逮捕されました。
懲役10年となってしまいました・・・

この事件から10年経った2014年。
この事件の判決に疑問を抱いていた1人の元警察官がいました。
その男の名は高野茂(三浦友和)。

この事件の裁判記録など関連する文書を読めば読むほど、この事件の判決に対して疑問符が付いて回りました。
理由としては、関係者のそれぞれの証言が食い違っていることや、現場検証の結果と犯人である西崎の証言の内容とも違いがあったのです。
事件にまつわる証言や事実と矛盾があるにも関わらず、西崎の証言だけで判決を下された不可解な事件。

高野は、この事件は15年前の瀬戸内海の青景島で起こったある事件が発端のはずだと疑っているのです。

◆事件現場にいた4人の供述内容は・・・

高級マンションの一室で起こったM商事の社員である野口貴弘とその妻の奈央子が亡くなった事件。
野口貴弘はシルバーの燭台で頭部を殴られて死亡し、妻の奈央子は腹部を包丁で刺されて死亡していました。

この事件の犯人は10年の実刑判決を受けた西崎真人として世間では片付けられてしまいました。

しかし、真相は違いました!
犯人は西崎ではなく、別の人物だったのです!

ではいったい何が起こっていたのでしょうか?
誰が犯人なのでしょうか?

ではいよいよこの事件の真相について紐解いていくことにしましょう。

・・・・・

まずは、事件現場にいた4人の供述内容を見てみましょう。
この4人は、杉下希美(榮倉奈々)、安藤望(賀来賢人)、成瀬慎司(窪田正孝)、西崎真人(小出恵介)です。

事件当日。

野口家ではパーティーが行われる予定でした。

出席予定者は野口貴弘(徳井義実)と妻の奈央子(小西真奈美)、杉下希美と安藤望の4人です。

徳井義実1
「野口貴弘(徳井義実)」
小西真奈美5
「野口奈央子(小西真奈美)」

杉下希美は、安藤望よりも少し早めに野口宅に到着します。
パーティーのための訪問ですが、もう一つ目的があり、野口貴弘に将棋に勝つためのネタを教えるためです。
野口貴弘と安藤望は将棋の対戦をずっとしており、野口貴弘は部下である安藤に勝つために、希美をこっそりと影のブレーンとしているのです。

そして、希美の高校時代の同級生の成瀬はフレンチレストランで働いており、この日は、野口宅に出張サービスで料理を届けに来ていました。

そして、西崎真人は花屋の扮装をして、野口家に花を届けに来ていました。
なぜ花屋の扮装をしていたのでしょうか?

西崎真人は野口奈央子と不倫関係にありました。
そして、奈央子の夫である野口貴弘がこの事を知ってしまい、怒った貴弘は奈央子を自宅に監禁してしまいます。
西崎は、この事を杉下希美から聞いて、奈央子を助け出すために、事件当日に野口家を訪れました。
わざわざ花屋の扮装をして、怪しまれないように・・・

しかし、西崎が野口家に訪れた際に、野口貴弘が西崎を見つけて暴行を加えます。
妻の奈央子は夫の貴弘を必死に止めようとしましたが、なんと貴弘に包丁で刺されてしまいました。
そして、西崎がその後に燭台で野口貴弘を撲殺した・・・

というのが、4人から聞いた自供の概要であり、供述内容としては特に矛盾点やあやしい点もなかったため、西崎は懲役10年の実刑判決を受けて、この事件は解決となります。

しかし、この事件の真相は違うものでした。

◆野バラ荘の土地売却と野口家への接近

杉下希美と安藤望が偶然、石垣島のツアーで知り合ったとされる野口貴弘と奈央子夫妻ですが、実は、この出会いもある「計画」の一環でした。

この「計画」は杉下希美と西崎真人が計画しました。
この「計画」には野バラ荘の土地売却がからんでいました。

「野バラ荘」とは築70年を超えるボロアパートです。
このようなアパートは時々見かけますよね(*゚▽゚*)
地震や台風が起きたら、大丈夫かなぁぁ?と思いますが・・・

このアパートには、杉下希美と安藤望、西崎真人の3人が住んでいました。
この3人は、台風の時にこのアパートが床下浸水した事がきっかけで知り合って、交流が始まったのです。
不幸中の幸いとでも言うのでしょうか・・・

ボロアパート9

この野バラ荘は、周辺のマンション開発計画により土地の売却を不動産業者から迫られていました。
そして、この野バラ荘の大家である野原はこの立ち退きに反対していました。
理由は、この野バラ荘は野原の人生の一部であり、ここがなくなってしまうことは考えられないことだからです。

この野原の「思い」を知った希美と西崎は、野原のためになんとかこの土地売却から野バラ荘を守ってやろうと「計画」を考えて、実行に移すのです。
これは、この物語のタイトル「Nのために」の一部分となります(野原(野バラ荘)のため)。
この2人は大家の野原とはいろんな形で接していたため、情が移ったんですね。

「みどりビル」というビルを所有する資産家の野口喜一郎も売却をせまられていましたが、反対していました。

この事を知った希美と西崎は 野口喜一郎がビルを売却しなければ、マンション開発計画も立ち消えになり「野バラ荘」の売却もなくなる!と考えて、野口喜一郎のことをいろいろと調べることにしました。

調べていく中で、野口喜一郎の息子である「野口貴弘」が珊瑚保全ボランティアのために石垣島を訪れるということと、貴弘の趣味が将棋ということが分かりました。
これは、野口家に近づくチャンスだ!と2人は思いつき、具体的な「計画」を立てます。

まず、希美はスキューバーダイビングを取得しました。
そして、同じく「野バラ荘」に住んでいる安藤望と一緒に珊瑚保全ボランティアに参加して石垣島を訪れることにしました。
すごい行動力ですね・・・(*゚▽゚*)

そして偶然を装って、希美は野口貴弘と妻の奈央子に接近します。
スキューバーダイビングでこの夫妻にうまく近づき、その後は安藤が既に貴弘と同じ会社に内定をもらっていることや共通の趣味の将棋などの話題によって野口貴弘と親密になることに成功します。

この旅行後も、希美と安藤は、この野口夫妻から食事に誘われたり、将棋の相手をしたりして交流を継続することになります。
見事に、野口貴弘に近づく作戦は成功するのです。

将棋46

その後は「計画」どおり希美は野口貴弘に「みどりビル」の件を相談します。

貴弘の父の野口喜一郎は、このビルをバブル絶頂期になんと不動産業者が提案している買値の何十倍もの高値で購入していて、実際に買った金額でなければこのビルを売却する気がない・・という事が判明します。
この事実により「みどりビル」の売却がなければ、当然、「野バラ荘」の売却の話も進まないであろうと判断して、希美と西崎は安心し、ここにこの「計画」は完結します。

しかし、2人が野口夫妻に近づいたがために、あの事件に至るきっかけとなってしまったのです。

・・・

◆事件当日までの経緯

安藤望は、野口貴弘が勤務しているM商事に内定をもらっていました。
そして、安藤は野口貴弘の部下となります。
石垣島での縁もあり、安藤は職場でのあこがれの的であった貴弘とは親密であり、将棋の勝負をするために野口家にもよく訪れていました。

貴弘は極度の負けず嫌いでした。
将棋の実力では安藤の方が貴弘より上でしたが、貴弘は部下に負けたくない一心で、勝負形勢が不利になると、途中でいったん休戦にして勝負を次回に持ち越していました。
そして、影のブレーンである杉下希美に勝ち方を教えてもらって、次の対局では安藤に勝つようにしていました。
しかし、安藤は貴弘がこのように影で希美の力を借りていたことは知っていました・・

将棋対局3

そんな中、貴弘の妻の野口奈央子は、杉下希美に会うために「野バラ荘」を訪れます。
しかし希美は不在でした。
雨の降りしきる中、奈央子がドアの外で待っていると、同じ「野バラ荘」に住む西崎真人と出会います。
西崎は、奈央子を自分の部屋に入れて、中で希美を待つように言います。
そして2人が話をしていくうちに、お互いに似た者同士だということが分かり、親密になっていきます。

西崎は幼少期に母親から虐待を受けていました。
その虐待を西崎は愛によるものだと思い込むようにしていました。
また、奈央子も夫の貴弘からDVを受けていて、その暴力が夫の愛だと勘違いしていました。
そんな2人は惹かれあい、西崎と奈央子はお互いの傷を舐め合うようになります・・・
似た者同士は一緒にいると非常に心地いいですからね。。

西崎と奈央子の仲はすぐに噂になり、貴弘もこの事を知ってしまいます。
激昂した貴弘は、玄関のドアの外側にチェーンを取り付けて、奈央子を監禁してしまいます。
奈央子は携帯電話も取り上げられたので外に連絡をすることもできなくなりました。
西崎は奈央子からぱったりと連絡が途絶えて心配になります。

杉下希美は奈央子と連絡が取れなくなったので、心配して野口家を訪れます。
野口貴弘は、玄関ドアの外側にチェーンを取り付けた事については、奈央子が流産してしまい精神的に不安定になり、徘徊したりして危険な状態なので、安全のために取り付けたと説明しました。
この事を希美が安藤に話すと、安藤はチェーンをつけたのは貴弘が奈央子の浮気を知ったからではないか?安藤はそんな立派は人ではないんだ、という事を言います。
これを聞いて希美は奈央子のことが余計に心配になります。

奈央子が監禁されている事を知った西崎は、いてもたってもいられなくなり、とうとう奈央子との不倫について希美に打ち明け、奈央子を助け出す相談をします。
この相談を受けて、希美は一度、断ります。

そして同窓会のために希美はいったん瀬戸内海の青景島に帰ります。
そこで希美は高校時代の同級生の成瀬慎司と再会して、成瀬が東京にある有名なフレンチレストラン「シャルティエ・広田」で働いていることを知ります。

「野バラ荘」に帰ってきた希美は西崎に奈央子救出の相談を断ったことを素直に謝り、地酒を西崎に渡します。
そして西崎の作品「貝殻」が文芸誌「白樺」の文学賞の一次選考に通過したので、このことを西崎は希美に伝えると、希美は純粋に「おめでとう」と西崎を祝福します。
この言葉を聞いて、西崎はやはり頼めるのは希美しかいないと思い、再度、希美に奈央子救出の相談をしました。

この時に、希美は成瀬が勤めるレストランの出張サービスを利用して、奈央子を助け出す案を思いつきます。
というのも、このレストランは野口夫婦の思い出のレストランだったためです。
その後に成瀬慎司にこの計画への協力を要請することにしました。
そして成瀬は協力することになります。

次に、希美は野口貴弘に提案します。
奈央子を元気づけるために「シャルティエ・広田」の出張サービスを頼んでみてはどうかと。
すると、貴弘はこの提案を喜び、この出張サービスを利用してパーティーを開く事にして、希美と安藤望を招待することにしました。

そんな中、野口奈央子はたまたま貴弘と外出した時に、西崎真人に公衆電話から電話をして助けを求めます。
パーティーの日に、西崎が花屋に扮装して野口家に来て「連れ出して欲しい」と・・・

希美は安藤望にはこの計画のことを一切話しませんでした。
この計画に関わると、安藤の出世の足かせになると希美は考えたからです。

ここでもいくつかの「Nのために」が顔を出します。

西崎は自称作家で、いくかの小説を書き続けていました。
その小説の中で「灼熱バード」という作品を希美と安藤に読んでもらいます。
この作品を読んだ希美は「灼熱バード」に登場する鳥は西崎真人自身を表していて、西崎が深い闇を抱えた自分と同類だと気づきます。

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そして、西崎から奈央子救出の相談を受けた希美は、西崎のためにこの計画の相談にのり、協力することにします。
これもまさに希美が西崎のために(Nのために)行動することになるのです。

また、希美は安藤望と同じ「野バラ荘」の住人で、一緒に清掃会社でバイトをしていました。
この時に希美は体重が50キロ以下だったため、希望していたビルの窓清掃用のゴンドラに乗れなかったのです。
しかし、安藤の一案で、スキューバダイビング用のウエイトを希美につけて体重の問題をクリアし、希美は安藤と一緒にゴンドラに乗ることができました。

この件に感謝した希美は、高みを目指して出世を望んでいる安藤を守るために、この計画に安藤を加えることはしませんでした。
これも希美が安藤望のためにしたことです(Nのために)。

また安藤望は実は希美に恋愛感情がありました。
そして希美のために、窓清掃用のゴンドラに乗せてあげました。
これも安藤が希美のためにしたことです(Nのために)。

◆事件当日の真相は・・・

野口家でのパーティーの当日。

杉下希美は安藤望よりも早く野口家に呼ばれていました。
目的は野口貴弘に将棋の必勝法を教えるためです。
そして、奥の書斎で希美は貴弘に将棋のアドバイスを行います。

希美と西崎の計画では、希美が書斎に貴弘を引き留めている間に、西崎が奈央子を連れ出す予定でした。

そして西崎が花屋に扮装して野口家のマンションを訪れますが、なんと予定の時間よりも早く来ていた安藤とエレベーターで遭遇してしまいます。

エレベータ60

西崎は安藤と何気ない会話を交わしつつ、計画が失敗しないかと心配しますが、安藤はマンション屋上のラウンジに行ったので、西崎はひと安心して安藤と別れて、エレベーターを降ります。
安藤は貴弘にラウンジで待つように電話で指示されていたのです。仕事の話がしたいからと・・

その後、安藤は西崎にここで会った違和感を払拭できずに、最上階に着いたエレベーターを降りずにそのまま野口家がある48階にまた降りてきました。
そして、安藤は、西崎と杉下希美は自分に内緒で何かたくらんでいるのではないか?と疑います。
安藤はそのまま野口家のインターフォンを押そうとしますが、それはやめて、その代わりになぜかドアの外側のチェーンをかけて閉めてしまいます・・・

その時には既に西崎は花屋を装い、野口家に入っていました。
そして、貴弘に監禁されていた奈央子が応対したのです。
西崎は計画通りに奈央子を連れ出そうとしますが、ここで意外なことに奈央子は家から出ていくことを拒否したのです!
なぜでしょう?

そして奈央子は西崎に「奥の書斎に夫と一緒にいる杉下希美を連れ出して、2度と野口家に来させないようにしてほしい!」と頼みます。

実は奈央子は、杉下希美が夫である貴弘に言い寄っていると勘違いしていて、外から公衆電話で西崎に「連れ出して欲しい」と頼んでいたのは、自分を連れ出すのではなく、杉下希美の事でした・・・

奈央子は、西崎と希美はつきあっていると思い込んでいて、夫の貴弘から希美を引き離すために、西崎に優しくしていました。
実際には西崎は希美とつきあってなんかいません。

奈央子は西崎に「あなたに優しくすれば、恋人の希美を説得して夫(貴弘)から離してくれると思って、(西崎の)汚い傷を舐めてあげたんじゃない!」と言います(*_*)

西崎はここでようやく奈央子の真意を知ることになります・・

真意をしる0

そこに奥の書斎で杉下希美と将棋をしていた野口貴弘が現れます。

なぜこのタイミングで貴弘が出てきたのか?

実はここでも「Nのために」が登場します。
杉下希美は、野口貴弘に将棋のアドバイスをしている時に、安藤が将棋で野口貴弘に負けてしまうと、安藤が僻地へ海外赴任させられることを知ります。
そして、希美は貴弘がここで傷害事件を起こせば、安藤の僻地行きも中止になるだろうと安直に考えて、安藤望のために、貴弘に妻の奈央子の不倫相手が来ていることを教えました。
これも、希美が安藤望のためにしたことです(Nのために)。
清掃のバイトでゴンドラで高いところまで乗せてくれた安藤のために・・・

この希美の言葉を受けて、貴弘は西崎と奈央子がいる玄関に飛び出てきたのです《゚Д゚》

貴弘は、西崎を見て「子供が流産したのはおまえのせいだ!」と言いがかりをつけて殴りつけてきます。
西崎はたまらずここから逃げようとしますが、ドアには外側からチェーンがかかっていて、外に逃げられません!

なんとかこの場から西崎は逃げて、家の中に逃げ込みます。
西崎は包丁を手にしますが、すぐに貴弘にこの包丁を取られてしまい、危機一髪のところで希美が「やめて!」と叫びます。

希美は花瓶を手に取って下に叩きつけて貴弘の気をそらせようとしましたが、希美は弾き飛ばされて西崎の所へ転がってきました。

その瞬間、奈央子はなんと夫の貴弘を燭台で撲殺してしまいました・・・
杉下希美に夫である貴弘を奪われると思い、貴弘を自分が独占するために、このような行為に及んでしまったのです。。

女性うしろ姿1

そして奈央子は西崎と希美に向かって「この人に触らないで!私だけのものよ。ここから早く出て行って!」と叫びます。

西崎と希美はドアの外側からチェーンがかかっているため、脱出できないので悩んでいると、なんと奈央子は自分の脇腹に包丁を刺して倒れてしまいました・・・

そして、この惨劇の後に西崎は、奈央子は貴弘を愛していたから、このような行為に及んだことについて嘆きます。
このような行為の動機が「愛」だなんて絶対駄目だと。
西崎も、実は火事で燃えていく家の中で眠っていた母親をそのまま見殺しにしてしまった過去がありました。
西崎が愛していた母親。その母親への愛を永遠にするために・・・
虐待を受けていた母親に対してはほんとうは愛などなかったが、母親との間に愛があったことにしようと自分自身に暗示をかけて・・・

この母親へ犯した自分の罪を償うために、西崎は自分が犯人となります。
西崎が犯人になれば、この事件の動機は愛ではなく復讐になると判断したのです。
このため奈央子を犯人にさせないために、西崎は希美と口裏を合わせて、西崎が犯人ということにしたのです。
これも一つのNのためにとなります(西崎が奈央子のために)

出張サービスでマンションに来ていた成瀬は、マンションの1階の受付カウンターでずっと待っていました。
成瀬は「計画」を希美と西崎から聞かされていたのでそわそわしています。
すると、希美からマンションのインターフォンで成瀬は呼び出されて、応答すると希美が「助けて!」と言ったのであわてて野口家までエレベーターで上がります。
野口家の前まで来ると、チェーンがかかっていたのでそれを外して、部屋に入りました。
すると・・・
2人が倒れているのを目撃して、希美に事の次第を聞きます。
「奈央子を貴弘が刺して、西崎が貴弘を殴った」ことを。
そしてこの「計画」は3人が関わっていることにはせず、何も知らなかったことにしようと希美は成瀬に言います・・・

これがこの事件の真相となります。

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◆15年前の青景島で起こったある事件

ドラマでは原作の小説に出てこない登場人物の元警察官、高野茂(三浦友和)がこの事件の真相を暴こうと奮闘します。
高野がこの事件の発端として注目しているのが、15年前に瀬戸内海の青景島で起こったある事件です。

三浦友和0
「高野茂(三浦友和)」

このある事件というのは原作の小説に出てきます。

では15年前に時計の針を戻してみましょう。

・・・

成瀬慎司は、瀬戸内海に浮かぶ青景島の出身です。
そして、杉下希美と同じ高校の同級生ですので、この2人は同郷の出身です。
お互いに家庭環境において深い悩みを抱えていたため、似たもの同士、自然と将棋を通じて仲良くなりました。
そして、成瀬は希美にひそかに恋をしていました。
また希美もひそかに成瀬に好意を寄せていました。
しかし、2人ともお互いの好意に気づくことはありませんでした・・

青景島5

成瀬の実家は地元の老舗料亭「さざなみ」でした。
一時期は賑やかだったこの店も不況の影響によって、パチンコ店に売却されることになってしまい、成瀬はアパートに引っ越すことになります。
このため、成瀬は東京の大学へ進学する夢をあきらめていました。

一方、杉下希美の家庭環境も複雑でした。
希美の父親はなんと自分の家に愛人を住まわせて、妻と希美と弟の洋介の3人を追い出してしまいました。
俺にも自由に生きる権利があるんだ!というめちゃくちゃな主張をして・・・

希美はよくシャーペンを鳴らして、成瀬にメッセージを送っていました。希美は自分たちを追い出したそんな父親や自宅が憎らしくて、その家が火事になる妄想をしながら、シャーペンを4回鳴らして、成瀬にメッセージを送っていました。
「た・す・け・て」と・・・

そんな中、希美がいつものように自宅が火事になる妄想していると、現実世界で実際に火事を目撃します!!Σ(゚д゚lll)

希美がその現場に急いで駆けつけると、なんと成瀬の実家が火事になっていました。
そして、その燃えさかる家の前に成瀬が立っていました。
「さざなみ」料亭が売却されて、成瀬がアパートへ引っ越した日にこの火事は起こりました。

希美はこの火事によって、自分の妄想の中にある自宅や父親のイメージを焼き尽くします。

火43

そして自分をこの呪縛から解放してくれた成瀬に感謝します。

成瀬の家を放火したのは、成瀬ではなく別の放火犯によるものです。
(小説の原作では誰が犯人かまでは特定していません)
しかし、希美は成瀬が放火したものと「勘違い」して、消防隊員や警察に対して、成瀬のために偽りのアリバイを証言します。
「2人で一緒にいました。成瀬君と外で待ち合わせをして、奨学金の申込書を渡そうとしていた時にこの火事を目撃しました」と。
成瀬はこの時、なぜ希美がそのようなウソを言うのか全く理解できませんでした。
そしてその日の晩に希美は、成瀬に奨学金の申込用紙を渡しました。

成瀬が放火したと思い込んでいる希美が、成瀬のために(Nのために)偽ったアリバイを証言し、希美は「罪の共有」をします。
また成瀬のために(Nのために)奨学金の申込用紙を譲ります。

まさにこの火事が、元刑事の高野が「15年前のある事件」として追っている事件です。

高野がこの火事が野口夫妻の事件の発端だと疑っていますが、原作ではこの火事の出来事と野口夫妻の事件とは直接的な関係として結びつけてはいません。

ドラマでは・・・
この放火の犯人は成瀬の父がしました。

放火した理由は、料亭「さざなみ」を燃やして自分が死んだら慰謝料を成瀬に残してやる・・
という考えの元、実行しました。

そして燃えさかる火の中、高野の妻は成瀬の父を助けにいきますが、そんな成瀬の父を不憫に思った彼女は不意にこの火事の犯行の証拠となるオイルの指紋を拭き取って隠し、このことはずっと秘密にします。
しかし何年か後、彼女は警察に出頭するのです。。

という内容でドラマでは描かれています。

※ここでも「Nのために」が顔を出します。
希美が成瀬に奨学金の申込用紙を渡してくれたおかげで、成瀬は奨学金を得て東京の大学に進学することができました。
このため、15年後に成瀬が野口奈央子の救出作戦への協力を希美から頼まれた時に、希美のために(Nのために)に成瀬は協力したのです。

◆物語の結末・・・

野口夫妻の事件から10年後、杉下希美は余命半年の宣告を受けて、病院に入院しています。
この余命宣告を受けた時に、希美は結婚をせず、子供もつくらなくてよかったと思います。
なぜなら自分がいなくなって悲しむ人がいるとつらいから。

でも、実際は希美は自分が消えても誰も悲しまないと考えます。
田舎の両親と弟は少しだけ悲しむかもしれないが、その後の人生を無気力に過ごしてしまわなければならないほど悲しみはしないはず・・と考えます。

しかしかつては・・・
10年前には希美を大切に思ってくれる人が1人はいたかもしれないと希美は思います。
その相手とは、成瀬慎司です。

成瀬はその後、故郷の海の近くにレストランを開きました。
そして、希美は一度だけこのレストランに足を運びます。

レストラン77

希美の病気のことは成瀬は知っていて、時々、希美のお見舞いに来てくれていました。

一方、安藤望はお子様ランチの旗にあるような国に重要な責任のあるポジションで赴任します。
希美はこのことを聞いてほっとします。
安藤がキャリアアップを望んでいて、安藤のためにあの時の「計画」に安藤を加えず、野口貴弘に不倫相手が訪問していることを告げたから。。

西崎の10年後についての描写は小説の中ではありません。
安藤が赴任先から帰国して、西崎の弁護士を斡旋し、西崎のためにいろいろと尽力する姿までは描写されていますが、刑が軽くなって釈放されたのかどうかまでは描写されていません。
希美は西崎が炎の恐怖から開放されていてほしいと願っています。。

以上が小説の結末ですが、ドラマの結末は少し違います。

ドラマでは10年後の描写は次のとおりです。

希美は胃がんにかかっており医者から余命いくばくもないと言われます。

西崎は刑務所から出所し、前に住んでいた野バラ荘に戻ります。
そして希美が病気であることを西崎は気づいており、安藤と成瀬にこのことを告げます。

そんな中、希美は高野から希美の母親の居場所を知らされ、母に会いに行きます。
そして母と会って話をする中で、希美は自分が病気であることを母に告げます。
希美はこの世から自分がいなくなってしまう・・ことを恐れていると母親に正直に告白すると、母は「全部話してみなさい」と言ってそっと希美を抱きしめます。
自分勝手なことばかりしていて、希美を困らせていた母と希美がこころから分かりあった瞬間ですね(*゚▽゚*)

そんな中、安藤と成瀬は2人とも希美に思いを寄せており、希美にそれぞれの形でこの思いを伝えます。
希美は安藤の思いには応えられないことを電話で告げます。

そして、最終的には希美は田舎に帰ります。

ラストシーンは、希美と成瀬との会話です。

成瀬は希美に「何食べたい?」と聞きます。

そして希美は「おいしいもの」と言って、2人は手をつないで抱き合いました・・・

・・・・

以上がドラマでの10年後の描写、結末となります(*゚▽゚*)

希美は最後の最後にずっと思いを寄せていた成瀬と共にいることを選んだわけですね。

・・・

以上が、「Nのために」の結末までのあらすじ・ネタバレとなります。

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いかがでしたでしょうか?

この物語のコンセプトは「Nのために」というタイトルにもあるとおり、イニシャルが「N」のいろいろな登場人物が出てきて、物語に沿って様々な「N」がそれぞれの思い・主観に沿って「N」のために行動します。

この小説の作者、湊かなえさんはこの「Nのために」の物語については「立体パズル」を作りたいと考えたそうです。
ここで言う「立体パズル」の意味は、物語の登場人物は最後まで誰が嘘をついているのかは分かりません。
しかし、この物語を読む読者は「神の視点」で事件の真相、いわば「立体パズル」を紐解いていくことができて、最終的にこんな形だったのか!とわかるのです。

それぞれの登場人物が、それぞれの主観で行動していて、それぞれの「真意」が分からないまま物語は展開していきます。
みんながそれぞれ「主観」で動いているので、すれ違いも起きてきます。

そしてその主観もすれ違いも「神の視点」を持つわれわれ読者は物語を読んでいくにつれて紐解いていくことができるのです。

物語の結末までそれぞれの登場人物は、それぞれの思いでこの事件を見つめているので最後まで彼らには真相が分かりません。
しかしそれぞれの思いで、それぞれの「Nのために」行動したので納得はしているのですが、本当の「真相」を知りたがっているのです。
誰が誰のために実際は何をしたのかを・・・Nのために。

物語としてはこれで完結しましたが、この世の中ではこのような思いの「すれ違い」が多々あり、これが人間関係の誤解や摩擦の原因にもなっているなぁと感じました。
またこの「勘違い」や「誤解」が時には物事がうまく運ぶ要因にもなっているなぁと思います。
知らぬが仏ということもありますし・・・

この物語を読んで、日々の生活の中でできる限りこの「すれ違い」をなくすために、相手のことをより考えたり、聞いてあげたりしたり、また自分の思いも伝えられる範囲内で伝達するようにした方が「誤解」を少しでも減らせるなぁと思いました。

また自分や相手が「誤解」をしているなぁと「気づく」視点も重要だと感じます。
誤解をしていることに気づくか気づかないかで、自分の言動も変わってきますからね。
この誤解に気づくためには、やはり相手をよく見る視点と自分の考えを客観的に見る視点も必要ですね。。

この「Nのために」からいろんな事を考えさせられた次第です。

長々となりましたが、以上でこの「Nのためにのネタバレ・あらすじ」の記事を締めたいと思います。

最後までおつきあいいただきまして、ありがとうございましたm(_)m

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